HTC Exodus 1sは、Exodus 1の後継機です。Exodus 1は昨年、仮想通貨ハードウェアウォレットZionを実装したブロックチェーンスマホとして登場しました。
Exodus 1sの最大の特徴はフルノードを立てられることです。ノードとは、仮想通貨のネットワークにおいては、ネットワークに接続されている端末のこと。フルノードとは、トランザクションデータ(取引データ)をすべて所有しているノードのことです。
HTCのPhil Chen氏は「真のフルノードとして稼働し、デバイス上で完全なビットコインのブロックチェーンを保持できるデバイスを開発すること」が最大の目標だったと語っています。
Chen氏によれば典型的なフルノードのデータサイズは200GB程で年間60GB増えているそうです。そのため、ノード用ストレージはmicroSDカードとなります。Exodus 1sは過去の不要なデータを削除した10GB程の剪定ノードをサポートします。
前モデルであるExodus 1の価格は0.15BTC(ビットコイン)または4.78ETH(イーサリアム)でした。仮想通貨でしか買えないというアグレッシブな姿勢が仇となり、仮想通貨暴落により本体価格も大暴落。一般通貨で699ドルに価格を再設定した経緯があります。
同じようなスマートフォンとしては、インターネットやAndroid OSから隔離されたコールドウォレットのSirin Labs「FINNEY」がありますが、こちらは現在100ドルオフで899ドルです。Exodus 1sは250ドル(約2万7500円)から300ドル(約3万300円)という低価格で販売される予定で、ブロックチェーンスマホとしては異例の低価格となります。
HTC自身もまだ手探りといった状態のブロックチェーンスマホですが、果たしてプロダクトとして成立するだけの需要はあるのでしょうか。Exodus 1sは、今年度第3四半期の発売予定です。
Source:Phonearena, Bitcoinmagazine
生きてたのか