CES2019という「テクノロジーの祭典」が今月7日からアメリカのラスベガスで行われています。CESは毎年行われており、企業を中心に新型テクノロジーや新製品を発表する場として注目されています。
世界で初の曲げられるスマートフォンとして昨年話題になったのがRoyole社のFlexPaiという製品ですが、今年度のCESで実機展示されています。
Royoleは2014年に世界最薄0.01mmのフレキシブルディスプレイを発表した実績もある企業で、2012年にスタンフォード大学の卒業生が設立しました。
FlexPaiはRoyole社が開発した第二世代のCicada Wingというフレキシブルディスプレイを採用した端末です。折り曲げ時(スマートフォンモード)では、スクリーンが3分割され、それぞれプライマリー(メイン)、セカンダリー(サブ)、エッジという3つのスクリーンとして扱われます。曲げた状態でもスクリーン部分全体を無駄なく活用できるよう工夫されています。
公式の説明では、端末は0度から180度まで曲がるということです。耐久性ですが、200,000回までの折り曲げに耐えられる設計になっているということです。
個人的には、折り曲げた状態の時に力が加えられた場合に図の赤枠部分にトラブルが起きないか心配していますが、本体ヒンジ部分(曲がる箇所)に強力なマグネットが支えとして入っているため安心できそうです。
実機公開後のマスコミでの評判はよく、技術自体はよく評価されています。一方で、折り畳み時のサイズ感は手にフィットしないという声や、ジーンズのポケットには入らないという意見も挙がっています。また、タブレットモードとして画面を広げた際に、ヒンジ部分が少し膨らんでおり完全なフラットスクリーンではないということです。
OSはAndroid 9ベースのWater OSが搭載されており、三分割されるスクリーンのよさを最大限に発揮します。Snapdragon 855が採用されている点も魅力でしょう。そのほかデュアルSIMに対応しており、表スクリーンと裏スクリーンで別のSIMを使い分けできるとのことです。
現在は中国国内でのみで販売されているほか、デベロッパーモデルが約14万円(6GB/128GB版)、約16万円(8GB/256GB版)にて公式サイトで販売中です。Royoleは一般ユーザー向けの販売は今後開始することから、一般発売を待つことを推奨しています。一般販売では価格は約14万円になる見込みです。
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