レイトレーシング性能を測るベンチマークソフト「In Vitro」のテストで、Exynos 2200(昨年初めリリース)がSnapdragon 8 Gen 2(昨年末リリース)に勝利したという報告が上がっています。
2022年にサポート機種が登場し始めたレイトレーシングですが、2023年にはほとんどのハイエンドモデルで対応すると言われています。
ユーザーからの評判が芳しくなく、Galaxy S23シリーズでは不採用とみられているExynosですが、レイトレーシング性能だけは悪くないようです。
Exynos 2200のレイトレーシング性能の高さが明らかに
In Vitroはレイトレーシング性能を測るのに特化した新しいベンチマークソフトです。
In Vitroを実行できるのはAndroid 12以降のOS、およびハードウェアレイトレーシングやVulkan 1.1以降をサポートするSoCを搭載しているデバイスに限られます。現時点でこの条件を満たすSoCはExynos 2200とSnapdragon 8 Gen 2のみとのことです。
Exynos 2200はAMDと共同開発したRDNA 2 GPU、Snapdragon 8 Gen 2はAdreno 740によってレイトレーシング対応を実現しています。
今回のテストでは、Exynos 2200を搭載したGalaxy S22 Ultraと、Snapdragon 8 Gen 2を搭載したRedmagic 8 ProでIn Vitroを実行しました。結果をみると、平均FPSと最低FPSでGalaxy S22 UltraがRedmagic 8 Proをリードしています。
端末の設定や条件を変えて複数回テストを実行しても、毎回上記のような結果が得られたようです。
さらに、同じテストを繰り返して負荷をかけるストレステストを実施したところ、20回中17回目まではExynos 2200がリードしていました。
トータル性能ではSnapdragon 8 Gen 2に劣るものの、AMDと提携することでレイトレーシングに関しては高い性能を持っているようです。最近ではあまり良いニュースを聞かないExynosシリーズですが、今後の巻き返しに期待しましょう。
Source: Android Authority, BASEMARK, Via: Gizchina
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