Androidユーザーの皆さん、広告を削除するために何を使っていますか?
ライトユーザーであればADBPlusやAdblock、広告ブロックの仕組みをある程度理解しているならばAdguard、ほんの一部とはいえAdawayのためにrootを取得するユーザーも少なくはないでしょう。FirefoxユーザーであればuBlock originで徹底的にブロックする人もいるはずです。
しかし、Adblockではブロック漏れが出たり、Adguardは導入が若干面倒であったり、プレミアム版でないとアプリ内の広告までブロックできなかったり、そもそもこの記事を見ているユーザーの大半はスマホ版Chromeを使っていることでしょう。
過去にtelektlistでは広告をブロックできる専用ブラウザを紹介していますが、今回はroot化の必要が無く、Chromeでも広告をブロックできるアプリ「DNS66」を紹介します。
とくに面倒な作業はありません、ブロックの原理と導入手順をざっと解説します。
DNSブロックとは
DNS666採用されている広告ブロックの仕組み「DNSブロック」を解説します。
telektlist.comなど、世の中のドメイン名は人間にとって見やすいように「DNS」というシステムを使ってIPアドレスからドメイン名に変換されています。
DNSはGoogleやCloudflareなど企業が提起している無料の「DNSサーバ」上に載っているのですが、それとは別に個人のパソコンやスマホにもIPアドレスとドメイン名の対応表が保存されており、これを「hosts」ファイルと言います。
hostsファイルに記載されている情報はDNSよりも優先されます。また、hostsファイルは管理者権限が無いと編集ができないので、スマホでhostsファイルをいじるにはroot化が必要。
Adawayと呼ばれるroot化が必要な広告ブロックアプリではhostsに記載された広告サーバのドメイン名を強制的にlocalhostである127.0.0.1へと転送。これにより、IPアドレスはDNSのリクエストに応じることができないため広告の通信を遮断できます。これをDNSブロックといいます。
DNS66ではこのlocalhostの代わりにカスタムDNSサーバーに転送することによって広告の通信の遮断をルート化無しでも実現しています。
詳しくは上級者への補足に記載しています。
DNS66の導入
DNS66は広告ブロックを規制しているGoogleの方針に引っかかり、GooglePlayストアからのインストールは行えないため、apkファイルからインストールします。
下記リンクからapkファイルのダウンロードとインストールを行ってください。
次に設定をインポートします。
必要最低限広告がブロックできるjsonファイル(ソフトウェア間のデータ受け渡しに使われるファイル形式)を用意しましたので下記からどうぞ。
- DNS66を起動、右上にある︙をタップし設定をインポートを選択。
- さきほどダウンロードしたjsonファイルを読み込みます。
- あとは︙の左にある更新マークをタップし、開始をタップするとVPNへ接続します。
- 適当なwebサイトを開いてみて、広告が消えていることが確認できたら完了です。
インポートされた設定の詳細
設定内容について解説します。
使用するhostsファイルは
以上3点です。すべて日本語の環境に最適化されているためそのまま使用していたただいて問題ありません。
カスタムDNSサーバーはGoogle Public DNSを使用しています。
CloudFlareは転送速度は速いものの、質があまりよくなく、Googleのサーバーと比較すると不安定なためコチラを採用しています。このあたりの設定は各々の好みで反映してください。
アプリバイパス(特定のアプリのみ広告ブロックを無効化)ですが、UIが崩れる。またはそもそもアプリが開けずクラッシュする という状況でご利用ください。それ以外はよほどのことがない限り使うことはありません。
上級者への補足
localhostをカスタムDNSへ置き換えると言いましたが、正確には置き換えざるを得ない。です。root化していないスマホはhostsの操作ができないのでhostsから広告を弾くことができないので、DNS66では広告ブロック用にカスタムされたDNSサーバへ直接接続するわけですが、DNSに直接接続してしまうとスマホ側のhostsファイルが無駄になります。
それを回避するために、VPNを経由してDNSへ接続しているのです。
記述で誤りがあれば、コメントで指摘していただけると幸いです。
ApplicationSources:julian-kelode
hostsFileSources:ログろいど 悪いインターネット hosts2ch
imageSources:GeekBlooging.com
まーた自ら広告収益を削ってしまうのか(´・ω・`)