台湾ASUSは、同社の新型フラッグシップ機ASUS Zenfone 8シリーズを5月13日午前2時(日本標準時)に正式発表すると予告しました。日時は欧米の標準時に合わせているようで、台湾や日本では深夜の開催となっています。
Zenfone 8シリーズはどんなスマホになるのか
Zenfone 8シリーズはASUSの2021年のフラッグシップ機で、昨年発売されたZenfone 7シリーズの後継にあたります。
Zenfoneシリーズと言えば、2019年のZenfone 6で初登場した「フリップカメラ」が特徴的です。背面に設置されているメインカメラを物理的に「フリップ」させて、高画質なカメラをそのままインカメラとしても流用させるこの機構は、今年のZenfone 8シリーズでも引き続き採用されるとみられています。
日本のSIMフリー市場にも早期に参入し、一時はSIMフリースマホ業界では大きななシェアを誇っていたASUSも、現在はHUAWEIやシャープなど他社の台頭などにより低迷するようになりました。グローバルにおいてもZenfoneの売上は減少しており、近年は毎年春のフラッグシップ機の発売に集中しています。
そんなZenfone 8シリーズですが、今年3月のXDA Developersによる解析でラインナップの全容が明らかになりつつあります。
現在明らかになっているラインナップは全3機種で、それぞれSAKE / PICASSO / VODKAのコードネームがつけられています。これらすべてがクアルコムの最高峰SoCSnapdragon 888を搭載するようです。
このうち、コードネーム"SAKE"と名付けられた端末は5.92インチの、近年のフラッグシップスマホでは比較的小さめのディスプレイを搭載することがわかっており、「Zenfone 8 Mini」なるコンパクト機の存在をほのめかしています。「コンパクト」という言葉は今回のティザー画像でも触れられているので、何かしらの名称でこの小型機がリリースされることは確実です。
AppleのiPhone 12 Miniほどの小ささではないものの、最上位SoCを搭載したモデルでこれだけのサイズに収まっている製品は非常に貴重です。(現在、Snapdragon 888を搭載したスマホで世界最小は6.1インチのXperia 5 III)
また、この機種に関しては12GBの大容量RAMを搭載することもわかっています。この仕様は、他どちらかの端末とも共通する可能性が高いです。
国内での発売も非常に有力
Zenfone 8シリーズの日本発売は非常に有力です。先述のように、日本市場での影が薄くなってきているASUSですが、フラッグシップ機以外の事業を縮小した2019年以降に発表された3機種すべてのスマホが日本発売されています。
日本国内での発表はどのメーカーもグローバル発表より一か月ほど遅れて実施するのが一般的なので、気長に待つのが良いでしょう。
2019年のZenfone 6シリーズで1機種のみだったランナップをZenfone 7で7 / 7 Proの2機種に増やし、Zenfone 8では8 / 8 Pro / 8 Miniの3機種と、少しづつラインナップを増やしているASUS。2017年や2018年当時のような、ラインナップの増やしすぎによる失敗を繰り返さないよう祈るばかりです。
Source:ASUS Via:AndroidCentral
お値段次第って所だろうな