市場調査会社Canalysにより2023年の中国スマホ市場シェアが公表され、Appleが同市場で初めて首位を獲得したことが明らかに。一方で、Huaweiは同年トップ5には入らずも、順調に再びシェアを伸ばしているものとなっています。
上位5社ではAppleのみが出荷台数を伸ばす結果に
2022年に入り、中国スマホ市場は出荷台数の減少が続いていましたが、2023年第4四半期においては、前年比-1%となり、回復の兆しを見せています。
2023年出荷台数(万) | 2023年シェア | 2022年出荷台数(万) | 2022年シェア | 前年比 | |
Apple | 5,180 | 19% | 5,130 | 18% | 1% |
vivo | 4,450 | 16% | 5,220 | 18% | -15% |
OPPO | 4,390 | 16% | 5,040 | 18% | -13% |
HONOR | 4,360 | 16% | 5,220 | 18% | -17% |
Xiaomi | 3,560 | 13% | 3,860 | 13% | -8% |
その他 | 5,320 | 20% | 4,260 | 15% | 25% |
合計 | 27,250 | 100% | 28,730 | 100% | -5% |
2023年全体の同市場シェアは、上から順にApple(19%)、vivo(16%)、OPPO(16%)、HONOR(16%)、Xiaomi(13%)となり、Appleが同市場で初めてトップに君臨しており、次いでvivo、OPPO、HONORの3社が接戦を繰り広げ、Xiaomiがそれを追う形となりました。
ただ上位5社の中では、Apple以外が前年と比べて出荷台数を落としている一方で、6位となったHuaweiは、出荷台数前年比48%増で、2023年のシェアは12%(2022年は8%)とXiaomiに迫るものに。
着実にシェアを取り戻しつつあるHuawei
2023年Q4出荷台数(万) | 2023年Q4シェア | 2022年Q4出荷台数(万) | 2022年Q4シェア | 前年比 | |
Apple | 1,750 | 24% | 1,640 | 22% | 6% |
HONOR | 1,170 | 16% | 1,220 | 16% | -4% |
vivo | 1,130 | 15% | 1,270 | 17% | -11% |
Huawei | 1,040 | 14% | 710 | 9% | 47% |
Xiaomi | 950 | 13% | 850 | 11% | 12% |
その他 | 1,350 | 18% | 1,740 | 24% | -22% |
合計 | 7,390 | 100% | 7,440 | 100% | -1% |
四半期の括りで見ると、2023年第4四半期シェアはトップから順にApple(24%)、HONOR(16%)、vivo(15%)、Huawei(14%)、Xiaomi(13%)となり、Huaweiが2.5年ぶりのトップ5入りを果たしています。
これについてCanalysは、内製Kirinチップ搭載のHuawei Mate 60 Proを筆頭としたフラッグシップ製品が出荷台数回復において大きな役割を果たしたとしており、今後においても、同チップのNovaシリーズでの採用により、ミドルハイ市場での同製品の需要を高めるものと見ています。
Huaweiの他には、AppleとXiaomiが出荷台数を前年比で増やしていますが、前者はiPhone 15シリーズの十分な供給があったため、後者はXiaomi 14シリーズのおかげであるとの見方を示しています。
四半期別シェアの推移を見てみると、一時は競合他社に大きく引き離されていたHuaweiですが、着実にシェアを取り戻しつつあることが見て取れます。少なくとも中国市場においては、同社は復活したと言っても過言ではないのではないでしょうか。
中国市場は今後緩やかな回復軌道へ
Canalysは、中国市場は2024年に向けて、販売経路の収益性及びエキサイティングな新製品によって、緩やかな回復軌道に入ると予想しています。
Huaweiの復活は、競合他社への刺激となり、今後各社から更に魅力的な製品が登場するものと期待されます。今後の各社の展開に注目ですね。
Source: Canalys
Mate60シリーズのHuaweiの躍進でAppleが大墜落した
って言われてたのに、蓋を開けてみれば2023年はApple躍進じゃん