ガジェット類の修理・分解で有名なiFixitが新型AirPods(第二世代)はほぼ修理不可能だという評価を分解の結果から下しました。
修理のしやすさがiFixitによって評価された、Samsungから発売されGalaxy S10シリーズと組み合わせることで充電できる特徴が話題となっているワイヤレスイヤホン「Galaxy Buds」とは対照的な結果です。
分解の様子をチェック
初めに新型AirPodsをデザインカッターで切り開きます。その後、イソプロピルアルコールと呼ばれる液体に本体を漬け、部品の粘着を弱めて分解作業を進めていきます。今回の新型AirPodsでは接着剤が多く使われているため、分解は大変な道のりになります。
新型AirPodsの内部にはアンテナなどの細かな部品が収められていることが確認できます。
バッテリー部分にダメージを与えないよう注意しながら、その後も分解作業は進みます。
赤く囲まれた部品は、Appleの新型H1チップである可能性が高いということです。その後、ケースの分解を終えて終了です。
構造自体は第一世代と第二世代で大きく変化していません。しかし、防水性能については向上しており、そしてズボンに入れたまま洗濯機を回してしまっても故障しないで済むのではないかとiFixitはコメントしています。
修理のしやすさは10点満点で0点
iFixitが先日発表した新型AirPodsの分解レポートによると、新型AirPodsの修理のしやすさは10点満点のうち0点という評価となっています。
これについてiFixitは
- 修理を考えて設計された製品ではない
- 密封されていて取り外しがとても困難なバッテリーは新品への交換がほぼ不可能
という理由から、事実上新型AirPodsは修理が必要になった場合には買い替えなくてはいけないだろうと述べています。
以上の点を考えると、新型AirPodsは長く使うのには向いていない製品だと捉えることができます。
小型化・薄型化が本当に正しいのか
近年のスマートフォンやその他ガジェット製品は、徐々に小型化もしくは薄型化が進んでいます。製品によって大きい方が好まれることもあれば、小さい方が好まれることもあるでしょう。
スマートフォンは薄い製品が好まれる傾向にあり、バッテリーの搭載技術も日々進歩しています。その反面、バッテリーの交換に特殊な工程が発生してしまうことも少なくありません。
一方の新型AirPodsも、小型化を追及した結果このような修理のしにくい(ほぼ不可能な)設計になったと考えられるでしょう。小型化や薄型化には、このようなデメリットも存在するのです。
おまけ iFixitで活躍する日本人女性
アメリカにオフィスを構えるiFixit社ですが、日本人女性が社員として活躍されています。彼女はiFixit社では唯一の日本人として、子育てと両立しながら翻訳や公式ツイッターの管理などの業務を行っている方ということでした。
その日本人の方は、iFixit内の様々なスマートフォンの分解レポート(一部)を日本語へ翻訳されています。ぜひiFixit(日本語)をチェックしてみてください。
Source: iFixit
コメント
※暴言・個人攻撃等は予告無しに削除しますどちらさま?
ぶげるばさんのコメントは今までよく見てきたので本人ではないと察することができましたがこれは悪質ですね、、、