任天堂の家庭用ゲーム機、Nintendo SwitchでAndroid 10ベースのカスタムOSであるLineageOS 17.1を実行できるようになりました。以前Android 8.1をSwitch上で動作させていたSwitchRootによるリリースです。
非公式なため動作はまだまだ不安定ですが、Joy-Conやドックをサポートするなど使い勝手が向上しているようです。
Android 10ベースのLineageOS 17.1を利用可能に
これまでもAndroid 8.1をSwitch上で起動することに成功していましたが、画面の向きが変わらない、タッチ精度が悪い、Wi-Fiが切れるといった不具合が多く見られました。
今回のAndroid 10ベースのLineageOS 17.1ではそういった不具合の多くを改善しているようです。LineageOS 17.1で提供される機能をまとめました。
- OTAアップデート対応
- Joy-ConとProコントローラーをサポート
- ホリ製のJoy-Conをサポート
- バッテリー消費を抑えるディープスリープ対応
- Android TVベースのビルドを追加
- ファンプロファイルの修正による静音化
- ドックの最適化と解像度のスケーリング
- USB-PDとサードパーティ製ドックのサポート
- タッチスクリーンドライバの最適化
- 「Hekate partition tool」経由のインストールに対応
- 電源プロファイルをシンプルな物に再構築
- WiFiドライバの改善
- Shield TVリモートアプリをサポート
- ペイロードの再起動をサポート
- Bluetooth機器のサポートを改善
- 画面の自動回転に対応
新たにAndroid TVベースのビルドが追加されたため、ドックとつないでTVモードにして利用することも可能です。純正ドックはもちろん、サードパーティ製のドックも使えるようになっています。
以下の動画では、実際にSwitch上でAndroid 10を実行している様子をチェック可能です。Google Playストアからアプリをダウンロードし、ゲームや動画サービスを利用していますね。
非公式でバグもあるため、利用は自己責任で
Android 10の導入によりさまざまな新機能や不具合修正が実施されましたが、まだいくつかバグが残されているようです。
- SHIELD向けに作られたゲームはサポートされていない
- Bluetoothオーディオが切断されることがある
- Joy-Conが自動的に電源オフにならない
- デフォルトのキーボードをコントローラーから利用できない
- 一部のアプリはJoy-ConのD-Padに非対応
当然ですが、Nintendo SwitchでのAndroid 10の実行は非公式です。もしインストールされる場合は自己責任となります。
インストール方法の詳細はxda-developersのフォーラムに掲載されています。興味のある人はチェックしてみましょう。
うちのJoy-conと色が同じだ(?)