3月13日にAndroid の次期バージョンAndroid Q(Android 10)のベータ版がGoogleからリリースされました。
Android Qでは様々な機能が追加されるようです。
今回、ベータ版で明らかになったいくつかの新機能を紹介していきたいと思います。
プライバシー設定のレベル細分化
これまでのAndroidでは、アプリの位置情報設定がアクセスを許可する / 許可しない の2択のみでした。
許可すると、アプリが起動していない状態でも場合によってはバックグラウンドで位置情報が提供されます。
Android Qからは、「アプリを使用しているときだけ許可する」項目が追加されており、選択した場合アプリを立ち上げていない限り位置情報が提供されなくなります。
ファイル共有の高速化
Androidの不満の一つに、ファイルの共有ボタンをタップしてから共有メニューが出現するまで時間がかかるというものを挙げる方もいるかもしれません。
Android Qでは、共有機能が強化されることになっており、これまでのように遅延に悩まされることが減るでしょう。
さらに、以前のAndroidではiOSのAirDropのように近くにいるユーザーに簡単にファイルを送信することが困難でした。
Android Qには、写真にあるようにSharing Shortcutsという項目が増えています。近くのユーザーとファイルを共有する機能が強化されており、より手軽にファイルを共有できるようになります。
設定パネルによる各種制御
設定パネルは、Wi-Fiやモバイルデータ、音量、NFCといった頻繁に変更する可能性のある設定項目を表示するフローティングUIのことです。
従来通りステータスバーを引き出して設定することもできますが、これからはアプリ上で直接設定を変更することができるようになります。
ダークモードの対応
Android QではOSレベルでのダークモードが搭載される可能性が高いようです。単純にダークモードのOn/Offを切り替えるだけでなく、スケジュールを設定して特定の時間に自動的に切り替えることもできます。
最近では、有機ELを搭載したデバイスも増えてきました。有機EL液晶は黒い部分が発光していないためバッテリーの消費を抑えることができます。
通常の液晶でも、暗い部屋で目に優しく利用することができるでしょう。
折り畳みデバイスのサポート
2019年は折りたたみスマホ元年と言われています。Huawei Mate Xや、Samsung Galaxy Foldといった折りたたみスマホがこれまで発表されています。
Android Qでは公式に折りたたみスマホをサポートすることになるようです。例えば、Youtubeを折りたたんだ状態で再生し、画面を広げてシームレスに大画面で再生するシチュエーションにも対応するでしょう。
Android Qの正式版リリースは5月頃
Android Qでは他にも、写真の疑似深度シミュレーター機能追加や、ビデオコーデックのAV1対応、音声・音楽ストリーミングに最適化されたコーデックOpusへの対応もされているとのことです。
今回はベータ版を元に新機能をご紹介しましたが、今後さらに機能の追加・修正等のブラッシュアップが行われるでしょう。
Android Qの正式リリースは2019年5月頃に予定されています。
Source: PhoneArena
AndroidのiOS化が止まりませんね。