Appleは本日、ワイヤレスイヤホンの新機種であるAirPods Proをひっそりと発表しました。
AirPods Proとは?
AirPods ProはApple初のカナル型の完全ワイヤレスイヤホンです。
従来のAirPodsや、有線イヤホンであるEarPodsはインナーイヤー型のイヤホンであり、良く言えば開放的で外部の音も聞き取れる、悪く言えば音楽に集中できない上に音漏れ上等という状態でした。これが、数多くの高級イヤホンと同じカナル型になったことで、より耳にフィットし、外部から完全にシャットアウトした状態で音楽が聞けるようになります。
また、AirPods Pro最大の特徴は、ANC(アクティブノイズキャンセリング)に対応したこと。外部の騒音と逆位相の波を流すことで、ノイズキャンセリングができます。
ANCがついただけでなく、感圧センサーも新たに搭載されました。
今までのAirPodsは、イヤホンにタッチセンサーが搭載され、イヤホン表面を叩くことで様々な操作をしていましたが、振動が耳に伝わりやすいカナル型になったことで、操作方法がイヤホンを叩くのではなく軸に指をかけて押す、に変更されました。地味ながらも使い勝手を意識した仕様となっています。
可能な操作は音楽の再生、停止、電話の応答、前後のスキップ、ノイズキャンセルのオン及び外音取り込みモードのオン、そしてSiriの起動です。
残念なのがバッテリー関係です。ノイズキャンセリングで消費電力が増えたのか、最大再生時間は30分減り、4.5時間となりました。
なお、充電はLightningまたはワイヤレス充電(Qi)となっています。iPhone同様にLightningが続投です。いつになったらUSB-Cになるんだ...
重量はAirPodsが4gだったのに対してAirPods Proは5.4gと少し重くなりました。ちなみにSonyのWF-1000XM3は8.5gです。
うどんからドライヤーに
現在発売されているProじゃないほうのAirPodsは軸が長く、白い見た目も相まって発売当初は「耳からうどん」と揶揄されていました。
今回発売されたAirPods Proは、軸の長さが1cmほど短くなりました。軸が目立たなくなったことでうどん感が減り、見た目は改善されました。
一方で、カナル型イヤホンの特徴でもあるイヤーピースがついたことで、AirPods Pro単体ではさながらドライヤーのような見た目になりました。正直見た目においては競合となるSonyのWF-1000XM3に分があります。
AirPods Proは買いなのか?
カナル型になりノイズキャンセリングもついたAirPods Pro。かなり進化したように見えますが果たして買いなのでしょうか?
Sony WF-1000XM3
AirPods Proは税込み30,580円となっていますが、競合製品であるSonyのWF-1000XM3は実売24,300円。6,000円も差があり、かなり大きいです。
その上、WF-1000XM3は連続駆動時間が6時間とAirPods Proよりも1.5時間も多いです。
これらの点を考えるとWF-1000XM3の勝利に思えますが、AirPods Pro最大の利点はApple製デバイスとの親和性。AirPodsと同じH1チップを搭載し、シームレスに完全ワイヤレスイヤホンが利用できます。
AirPods Pro、Apple派の人は検討してみてはいかがでしょうか。10/30、明日発売です。
Source : Apple
音質期待してます。