Docomoから12月3日発表がされた新料金プランahamo。5G・4Gパッケージの20GBが月額3,278円(税込)で使用ができるMNOからはなかったリーズナブルな価格設定だとして大きく話題となっています。
また、Softbankがahamo対抗として「Softbank on LINE」(仮称)を12月22日に発表しました。両サービスはかなり似たものとなります。
ahamo | Softbank on LINE(仮称) | |
基本料金 | 月額3278円(税込)、5分間まで国内通話無料 | 同左 |
データ容量、等 | データ容量20GB。容量超過時の通信速度は1Mbps、5G対応、Docomo品質の通信回線 | データ容量20GB。容量超過時の通信速度は1Mbps、5G対応、Softbank品質の通信回線 |
チャネル | オンライン専用 | 同左 |
付加サービス | 87か国でのデータ通信が20GBのデータ容量内でカウント | 「LINE がギガノーカウント」(LINE トーク/LINE 通話などがデータ容量ノーカウント) |
年齢制限 | 契約者名義は20歳以上(19歳以下でも利用者登録は可能) | 不明 |
Docomoのahamoは「デジタルネイティブ」層をターゲットとすることを明確にしています。逆に「デジタルネイティブでない」層には敢えて高いハードルを設定しています:
- 契約はオンラインのみで受付。契約後にトラブルが起きた場合の相談などもドコモショップでは受付してもらえない模様
- キャリアメール(ドコモメール:@docomo.ne.jp)を提供しない
ahamoが狙う「デジタルネイティブ」層にとっては、上の二つは高いハードルでは無いと思われます。一方、LINEは多くの「デジタルネイティブ」層にとって必須のコミュニケーションツールです。LINEのID交換・検索にahamoが対応するか(できるか)について、Docomoから公式なアナウンスは現時点でありません。ahamoがSoftbank on LINE(仮称)と競争するにあたって、LINE ID交換・検索対応となるかが一つのポイントとなるでしょう。
目次
不安材料:ahamoはもともとサブブランドとしてサービス開発されていた
各種メディアの報道によると、ahamoはもともとauのUQモバイルやSoftbankのワイモバイルのように、Docomoのサブブランドとして提供を予定していたようです。武田総務大臣等の「本体ブランドで値下げしないと意味がない」という発言等を受けて、Docomo本体ブランドの料金プランという位置づけに急遽変更した模様です。結果、ahamoには「サブブランド色」がかなり残っています。
- スマホ画面上のネットワークオペレータ表示が"docomo"でなく"ahamo"に
- Docomo契約者がahamo契約をするためには、(当面)MNP手続きが必要となると当初はアナウンスされていた(その後、12月18日になってDocomoはシステム改修前倒しによりMNP手続きが不要になったと発表)
日本にサブブランド/MVNOサービスが100以上ある中で、LINE年齢認証ができるのはワイモバイルとLINEモバイルしかありません。auサブブランドのUQモバイルでもLINE年齢認証ができません。LINEモバイルはSoftbankに吸収合併されて消滅する予定なので、LINE年齢認証ができるサービスはは3キャリア(楽天モバイル除く。)のメインブランド+ワイモバイルの4サービスのみになります。
ahamoがサブブランドっぽく作られていることから、(auのUQモバイル同様に)LINEの年齢認証に対応できない可能性も十分ありそうです。
安心材料:Docomo側のシステム対応次第でLINE年齢認証対応が可能となるはず
Docomoユーザ及びMVNOのDocomo回線ユーザがLINE年齢認証をしようとした場合、それぞれ以下のような動き認証フローになります。
Docomoユーザの場合 | 下記のdアカウント画面に遷移し、dアカウントのID/パスワードを入力して年齢認証完了 |
Docomo回線MVNOユーザの場合 | 下記のdアカウント画面に遷移し、MVNOユーザの場合は(仮にdアカウントを保有していても)Docomo側で年齢データを持ってないので年齢認証に失敗 |
ahamoユーザがLINE年齢認証を行おうとした場合も、おそらく上記と同じ認証フローになでしょう。Docomoは自社内で運営しているahamoの契約者名義者(/利用登録者)の年齢データを保有しています。Docomoが把握している年齢データを、dアカウント経由でLINE側に渡すことができればLINE年齢認証は可能です。つまり、Docomo側がシステム対応できるかどうかの問題で、LINE側での追加システム対応は不要な可能性が高いです。
Docomoが「デジタルネイティブ」層をターゲットにしている以上、ahamoでLINE交換・検索を対応させるための自社システム開発を頑張って進めるはずです。
不安材料&安心材料:LINEがSoftbank傘下に入る点
前述の通り、技術的にはahamoユーザのLINE年齢認証はおそらく可能でしょう。が、Softbankの傘下に入るLINEが、Softank on LINE(仮称)をアシストしてahamoの「足を引っ張る」ために、ahamoユーザのLINE年齢認証できないようにする可能性がゼロではないと思います。その場合、ahamoはLINE ID交換・検索については、楽天モバイル(自社回線)・UQモバイル・他のMVNOと同じ位置づけとなってしまいます。
ただ、総務省は携帯通信業者の競争促進のために、キャリアメールのMNPまでも推進しようとしています。総務省が目を光らせている中、Softbank/LINEが(技術的には可能であるにも関わらず)無理やりahanoのLINE年齢認証を不可にする対応をとる可能性は低いと思います。
まとめ
現時点でDocomoから正式発表はありませんが、ahamoがLINE交換・検索対応する可能性は高いでしょう。仮に来春のサービス開始段階では対応できていなくても、サービス開始後数か月以内に対応する可能性が高いでしょう。
できれば早い段階でDocomoから公式アナウンス・予告してほしいですが、、、サービス開始後のユーザのTwitter投稿で判明するというパターンもありえそうです。楽天モバイル(MNO)の時は、サービス開始前は楽天モバイルが販売する端末以外はSIMが使えないのではとの噂がでましたが、楽天は(当時)公式には否定しませんでした。
Source: NTTドコモ
そもそもがMNOのキャリアメールしか対応してない時点でLINEがクソ。
キャリアメール以外の年齢確認方法位用意しとけよっていう