スマホ、そして近年大いに普及したタブレットや、最近ではそれらと同様のケーブルで充電できるようになってきているノートパソコンなど、何かと複数のデバイスに囲まれるようになってきた現代。
それらを日々扱う中、充電は必須であり、コンセントが数々の充電器で埋まってしまう、なんていったこともあるかもしれません。
そんな時役に立つのが、充電ポートを複数搭載し、それらをひとまとめにできる充電器です。
今回は、読者の皆さんもAmazonなどで見かけたことがあるであろうメーカー、UGREENから最新の100W、PD対応、複数ポート搭載GaN充電器の実機を提供して頂きましたので、レビューをしました。
目次
◎良い点
- コンパクトで最大100W充電に対応
- 一度に最大4台まで充電が可能
- 様々な充電規格に対応
×残念な点
- OPPO系列の急速充電規格に非対応
シンプルな化粧箱・付属品
内容物は、充電器本体とユーザーマニュアルの2点のみと、非常にシンプル。
ユーザーマニュアルは英語と中国語のみで、日本語はありませんが、図での説明や、入出力の数値は数字で記載されているため、ほとんどの人にとって問題はないことでしょう。
スペック
ポート | USB Type-C×3 + USB Type-A×1 |
入力 | 100‐240V~50/60Hz、最大2.3A |
出力 | 最大100W |
USB-C1 | 5V/3A・9V/3A・12V/3A・15V/3A・20V/5A・3.3-21V/3A・最大100W |
USB-C2 | 5V/3A・9V/3A・12V/3A・15V/3A・20V/5A・3.3-21V/3A・最大100W |
USB-C3 | 5V/3A・9V/2.5A・12V/1.88A・3.3-5.9V/3A・3.3-11V/2A・最大22.5W |
USB-A | 4.5V/5A・5V/4.5A・5V/3A・9V/2A・12V/1.5A・最大22.5W |
対応プロトコル | USB-C : PD2.0/3.0・QC2.0/3.0/4.0/4+・PPS・AFC・APPLE 5V2.4A・BC1.2 USB-A : QC3.0・SCP・AFC・FCP・APPLE 5V2.4A/BC1.2 |
落ち着いたデザイン
デザインとしては、角が丸くなった正方形といった、マルチポート充電器ではよくある形となり、色は黒とグレーのツートーンで、艶消し仕上げもされており落ち着いたものとなっています。
表記に関しては、両面にはそれぞれ、中央に「UGREEN GaN X100-Faster and Safer」と、右下の端に「100w」。
ケーブルを挿す側には「USB-C1」、「USB-C2」、「USB-C3」、「USB-A」、コンセント側には、スペックや、PSEマークといった認証マークが記されています。
またプラグは折りたたみ式となっており、その分スペースも取らないため好印象です。
コンパクトなサイズ
サイズは、実際に測ったところ、縦7.0(プラグ部分以外は6.9)×横6.9×幅3.3cm、重さ230.4gに。(公式サイトでの表記は(69*69*33)±0.5mm、235±5g)
GaNを採用しているため、従来の充電器よりはコンパクトであると言えるでしょう。
手に持ってみると、結構重いな、と感じましたがそれもそのはず。普段使用しているWarp Charge 65対応充電器(最大65W対応)は117.8gなので、その約2倍の重さ。
しかしそれも、最大100W対応で4つポートを搭載していることを考えれば、十分に平均的な重さと言えるでしょう(同スペック充電器の重さは一般的に約200~300g)。
対応プロトコルをチェック
対応プロトコルはスペック欄にある通り公表されていますが、実際に対応しているかどうか、USBテスターを使用して確認してみました。
上画像の通り、公式スペックに間違いはありません。
ただ、公式スペックにも記載はなく、USBテスターでも非対応の赤色で表示されているように、OPPO系列の急速充電規格には非対応となっています。
OnePlus機を使用している筆者としては残念でなりませんが、それでも充電器としては申し分ないスペックと言えるのではないでしょうか。
また最大出力はポート上から順にそれぞれ100、100、22.5、22.5Wとなっていますが、複数ポートを使用する場合は、上画像の通りとなっています。
様々な機種で充電してみた
今度は実際に、筆者が所持しているメーカーの端末それぞれで充電してみました。
Red Magic 6(最大66W対応)では約30W。
OnePlus 8T(最大65W対応)では約22W。
Redmi K30 Ultra(最大33W対応)では約21W。
Honor Magic 2(最大40W対応)では約16Wとなりました。
最大100W対応とは言えど、筆者はそこまで対応したデバイス自体所持しておらず、65W対応のOnePlus 8Tも充電器がOPPO系列の急速充電規格には対応していないため最高でも22Wと、性能をそこまで引き出せず。
ただ、この辺りは機種側でもPDとの互換性を徹底し、PDでも独自規格に近いW数で充電できるようになってほしいと思うところです。
発熱は4ポート使用で50℃近くまで上昇
充電器を使用するにあたって、サイズやスペック以外で気になってくる、その発熱。
Red Magic 6を3%から100%まで充電(~30W)した際の充電器本体の温度を赤外線温度計で測定したところ、その推移は以下の通りとなりました。
最初の30分ほど急速に充電されるに連れ、充電器の温度も上がっていますが、33.1℃をピークに、70%過ぎから充電速度が緩やかになるとともに、温度も下がり始めています。
今度はポート4つ全てを使用しての温度の推移の確認。Red Magic 5S(~30?W)、5G(~20?W)、OnePlus 8 Pro(~9?W)、Honor Magic 2(~9?W)の4台で1時間充電したところ、発熱は上画像の通りに。
※USBチェッカーで計測したところ、それぞれ約18、18、9、9Wとなりましたが、前者2つは充電時間を鑑みると一致しないため、充電時間からしてそれぞれ30、20Wほどと推定しています。
やはりポート1つ使用時よりも温度は高くなり、最高では49.1℃と、50℃近いものに。しかしながら、1ポート目のRed Magic 5Sが100%となり、他も充電速度が緩やかになるに連れ、こちらも温度は低下。
結果、ポート1つでは最高33.1℃、4つ全ての使用で最高49.1℃となりましたが、どちらも妥当な発熱と言えるものでしょう。
まとめ:これからはこれ一つで十分
筆者はこれまで、基本1ポートしかないスマホ付属の充電器を使用してきましたが、最近はスマホだけでなくラップトップやワイヤレスヘッドフォン、イヤフォンなど普段使用するデバイスが増え、特にホテルに泊まった際などは一つ充電しては次、と一つ一つ充電していたため少々面倒に思っていました。
その上で複数ポート搭載&最大100W対応でこれ一つで済む充電器は、今後世の中が落ち着いて旅行をする機会も増えてくるであろうことも考えると、非常に役に立つこと間違いないです。
またOPPO系列の急速充電規格に非対応な点が残念なところですが、それ以外には基本対応しているため、リビングや宿泊先などで家族みんなで使う、というのもアリなのではないでしょうか。
AnkerやUGREENとかCIOといった日本で有名なメーカーは性能悪いくせに高い
こないだ買った65WのPD対応のは大きさがNano II 65Wとほぼ同じだけど、104gで最高65℃と発熱も抑えられている
PPSにも対応してて、充電W数表示のケーブル付きで3700円
イチケンや戸田覚も知らないらしい。。