EUの欧州委員会(EC)が、EUで発売されるすべてのスマホの端子をUSB-Cに統一する法改正案を発表しました。消費者の利便性向上と環境廃棄物の削減を目的としています。iPhoneシリーズでLightningコネクタを採用するAppleにとっては大きな打撃になるかもしれません。
すべてのスマホやゲーム機にUSB-C採用を義務付け
今回EUが発表した法案では、スマホなどの充電機器の端子をすべてUSB-Cで統一することを盛り込んでいます。また、製品と充電器を別売りにすることも義務付けるようです。
本法案は消費者の利便性向上と環境廃棄物の削減が目的です。EUはこの法案によって年間約1,000トンの廃棄物を削減できるとしています。
対象となるのはスマホ、タブレット、カメラ、ヘッドフォン、ゲーム機などです。イヤホン、スマートウォッチ、フィットネストラッカーなどには適用されません。
スマホのうち、AndroidスマホはほとんどのモデルがすでにUSB-Cを採用しています。Androidスマホに限って言えば、今回の法案はさほど大きな影響はないでしょう。
iPhoneへの影響は避けられないか
一方で、本法案で大きな影響を受けそうなのがAppleのiPhoneシリーズです。iPhoneシリーズ(およびiPadの最廉価モデル)は独自規格であるLightningコネクタを採用。最新モデルであるiPhone 13シリーズでも継続されています。
今回の法案が通れば、Appleにとって大きな打撃となるのは間違いありません。EUに決定に対し、Appleは「1種類の端子の採用を強制することはイノベーションを阻害し、ヨーロッパや世界中の消費者に悪影響を及ぼす懸念がある」とBBCに述べています。
Source: BBC NEWS, European Commission, Via: GIZMOCHINA
可決されても無線充電限定にしてUSB-Cにしないと予想