日経が、iPhoneの価格が10年で3倍になったという分析記事を9月16日付で出しました。「肌感覚的」には3倍も値上がりしているようには感じませんが、この10年間で価格が上昇していることは間違いないでしょう。
日経記事の「3倍値上がり」の根拠は以下の通りです:
- 約10年前に発売されたiPhone 4Sの価格は16GBで4万円台・64GBで7万円台
- iPhone 13シリーズの価格は86,800~194,800円 (Pro Maxの1TBモデルが最高値)
最上位モデルの価格を比較すると確かに約3倍になっています (下位モデルの比較だと約2倍です。)
価格上昇にもかかわらずiPhoneシェアは5割維持
日経は下記の通りのグラフを提示して、日本人消費者にとってのiPhone購入負担が増していることを指摘しています(最上位モデル価格の平均賃金に占める負担率が約60%に上昇。)
日経記事は、値上げに関わらずiPhoneシリーズが市場シェア50%を維持できている理由として以下の点を挙げています:
- 通信キャリアによる「iPhone推し」
- iOSからAndroidへのスイッチングの難しさ
- 端末代金の上昇に伴い、消費者の平均利用年数も上昇(10年間で3.4年→4.3年に)
なお、「Android推し」の当サイトとしては、高コスパ機を強みとするXiaomiの日本市場参入や、SIMフリー機市場の活性化を通じて、日本のスマホ市場におけるApple支配に「揺らぎ」が生じることを願いたいところです。
ただ、日本ではITリテラシーの高い若年層ほどiPhone / iOSシェアが高いのが現状です。また、AppleはiPhone 13シリーズ販売時にiPhone 12シリーズ等の「型落ち」モデル価格を下げる等の対策で、価格上昇についていけないユーザの離反を上手く防いでいます。
日本のスマホ市場を面白くするためには、AppleにiPhoneを更に値上げしてもらって市場シェアを40%前後まで落として欲しいところですが...毎年5~10%の値上げくらいだと日本のiPhone支持層の大多数はついていくのでしょうね。
Source: 日経
ITリテラシーが高くても、スマホそのものに興味持つ訳じゃ無いからなぁ。
最近聞くことも少なくなったけど、Android使ってると「なんでiPhoneじゃないの?」っていう、昔のAndroidのイメージがその世代じゃない中学生とかに植え付けられてるのが問題だと思う。
あとは記事にもある通り、若者にiPhoneを勧めまくるっていうのもある。数年前にガラホから機種変した時に、めちゃくちゃiPhone勧められて困惑した。