Androidスマートフォンの醍醐味の一つであるカスタムOSについての解説を行うカスタムOS解説シリーズ。今回はサムスンのOne UIの最新バージョンであるOne UI 3.1を取り上げます。
One UI 3.0をベースにしているため大きな変化はなく、マイナーアップデートのみが施されています。複数ある変更点のうちから、特に印象的だったものをこの記事では取り上げていきます。
目次
写真をシェアするときの位置情報データを削除可能に
デジタルデバイスの普及とともに利用者が急激に増加したのがSNS。家族や友人だけでなく、深い関係でない相手とも写真やテキストの送受信が可能となりました。
One UI 3.1では、写真をギャラリーアプリからシェアする際に、「位置情報データを削除」という項目を選択できるようになりました。通常、スマホで撮影した写真には撮影に使用した機種情報、日付などのデータに加え、位置情報も設定することができます。
「位置情報データを削除」を選択して写真をシェアすることにより、見知らぬ相手に自宅や職場などの位置情報を知られるリスクを回避できるようになる便利な機能が追加されました。
新たに追加されたPrivate Shareという機能。この機能ではファイルを相手に指定した条件下でのみ閲覧できるようにした上でシェアができます。
Private Shareは一つのプラットフォームとなっており、Private Share上でしか相手はシェアされたファイルを閲覧することができません。シェアされたファイルを閲覧時にスクリーンショットもできないことに加え、送信者はいつでもファイルを削除することができるため、一定の安全性は確保されます。相手がファイルを閲覧できる期限をユーザー側で設定できるほか、何時にファイルを開けたかなどのアクティブティも確認できるようになっています。
設定画面から「生体認証とセキュリティ」、「Private Share」に移動し、この機能を有効にする必要があります。One UI 3.1以上を搭載したGalaxyスマートフォンでのみ対応しているため普及には時間がかかりますが、条件さえそろえば、使い方次第で非常に便利で安全な機能だと言えるでしょう。
なお、現時点でPDFファイルには対応しておらず、画像や動画、オーディオファイルのみで利用可能な機能となっています。
【詳しい情報はGalaxyの公式ホームページから確認ができます】
Galaxyデバイス間でアプリのリアルタイム同期が可能に
新たに追加されたリアルタイムのアプリ続行機能では、純正ブラウザアプリ、純正ノートアプリの二つで利用可能となっており、別のGalaxy機でアプリを中断したところから引き続き使用することができます。
同じGalaxyアカウント、ネットワークを使用し、Bluetoothをオンにしていること、One UI 3.1以上であることが条件です。
Galaxyスマホでブラウジングをしている途中にGalaxyタブレットに切り替えても、リアルタイムで同期がされるため、非常に便利となるでしょう。
設定画面から「便利な機能」、「他のデバイスでアプリを続行」に移動し、この機能を有効にする必要があります。
写真から不必要な物体を自動で削除する
One UI 3.1搭載のGalaxy S21シリーズなどの一部機種で利用可能となっているのが、撮影した写真に写りこんでいる不必要な物体を自然に削除する機能です。
この機能はギャラリーアプリの写真の編集画面で利用できるようになっており、上の例のように選択した物体を自動で編集・削除し自然に仕上げてくれます。写真を撮影した後、ギャラリーアプリでここまでの編集ができるというのは、別の写真加工アプリを開く必要がなくなるため便利でしょう。
Galaxy Tab S7シリーズではワイヤレスのセカンドスクリーン機能が追加
Galaxy Tabシリーズの最新作にして最高峰であるGalaxy Tab S7シリーズ。あとから新色が加わるなど、Androidタブレットの最後の砦として期待がされているシリーズです。
One UI 3.1では新たにセカンドスクリーン機能が追加されました。Galaxy BookなどのWiDi(Intelワイヤレスディスプレイ)対応のWindows 10搭載のパソコンと接続することで、タブレットをセカンドディスプレイとして使用できるようになります。ケーブルでの接続もなく、ワイヤレスで使用できるためGalaxy Bookユーザーには特に便利な機能となりそうです。
サムスンはここ最近になりGalaxy BookシリーズというGalaxyブランドのノートパソコンにかなり力を入れています。この先、GalaxyスマートフォンとGalaxy Bookでの連携機能がより充実する可能性も期待できるでしょう。
ブルーライトフィルターは目の保護モードに名称変更
これまでブルーライトフィルターと呼ばれていた、スマホのディスプレイからのブルーライトを軽減するための機能。今回のアップデートにより、その名称が目の保護モードに変更されました。変わったのは名称のみであり、機能はそのままとなっています。
以上で紹介した内容のほかにも、機種によっては多くの追加機能が見られています。現時点での最新バージョンはOne UI 3.1となっていますが、この先にOne UI 3.5およびOne UI 4番台の登場が期待されます。
おサイフケータイ付きをシムフリーで出すか日本でサムスンペイ開放したシムフリー出すかどっちかしないとAQUOSの壁は高い