Xiaomi春季新製品発表会の2日目となる今日は、同社初の折りたたみスマホとなるMi MIX FOLD、カスタムチップのSurge C1やノートパソコンにスマート家電、スマートEV参入が正式発表されました。
【更新終了】
目次
Mi MIX FOLD
- Snapdragon 888
- 8.01インチ2K(2,480×1,860p 4:3 387ppi)Samsung E4 AMOLEDディスプレイ 最大輝度600nit Dolby Vision・60Hzリフレッシュレート・120Hzタッチサンプリングレート
- 6.52インチ(2,520×840p)AMOLEDディスプレイ 最大輝度700nit Dolby Vision・90Hzリフレッシュレート・180Hzタッチサンプリングレート
- 12/16GB LPDDR5(6,400Mbps) RAM + 256/512GB UFS3.1 ROM
- 5,020mAhバッテリー、67W有線充電、QC4+/PD3.0に対応
- 側面指紋認証
- リアカメラ:108MPメイン(f/1.75 1/1.52)+13MP超広角(123° f/2.4)+8MPテレマクロ(最大30倍ズーム)最大8K24/30FPS動画撮影対応
- インカメラ:20MP 最大1080p60FPS動画撮影対応
- クアッドステレオスピーカー by Harman Kardon
- WiFi 6E対応
- MIUI 12
- 173.27×69.8/133.38×17.2/7.62mm、317/332g(折りたたみ/開いた状態、通常版/セラミック特別版)
- 充電器付属(67W)
Xiaomi初となる折りたたみスマホ、Mi MIX FOLDは、内側ディスプレイに4:3の8.01インチAMOLEDディスプレイを搭載。
その比率により、他社製品よりも、動画を見る際の画面占有率が高いことをアピール。しかし、外側ディスプレイでは90Hzリフレッシュレートに対応している一方、内側は通常の60Hz止まりとなっています。
クアッドステレオスピーカー搭載
通常タブレットにおいて見られるクアッドステレオスピーカーを搭載しており、Mi 11シリーズ上位モデル同様Harman Kardonによるチューニングもされているなど、動画閲覧にはピッタリです。
ビジネスマン向け機能も
その高価格ゆえか、ビジネスマンをターゲットとしているようで、ワンタップでスピーカーやGPS機能等をオフにできる「ワンボタンステルス」や、デスクトップモードに対応(上画像)。
耐久性に関しては、100万回の開閉テストをこなしており、通常使用においては問題ないことでしょう。
5,020mAhの大容量バッテリー
バッテリー容量は5,020mAhと、他社製品よりも約500mAh多く、67W有線充電に対応し、37分で満充電が可能としています。
冷却性能に関しても、バタフライクーリングの名の下、端末の左右両パーツに冷却が行き渡っており、対策はなされている模様。
液体レンズにより3眼構成で4眼分の機能
カメラにおいては、108MPメイン、13MP超広角、8MP望遠マクロの3眼構成。望遠マクロレンズには、液体レンズが採用されており、最大30倍ズームの望遠および、最近3cmのマクロ撮影を可能としています。
Surge C1
発表が予告されていたXiaomiカスタムチップのSurge C1ですが、こちらは初代S1のようなSoCではなく、カメラ用のチップであるとのこと。
その効果としては、AFやAWB、イメージクオリティの向上などが挙げられており、今回のMi MIX FOLDに初搭載されています。
また対応バンドは以下の通りです。
4G : B1 / B2 / B3 / B4 / B5 / B7 / B8 / B12 / B17 / B18 / B19 / B20 / B26 / B28A / B34 / B38 / B39 / B40 / B41 / B42
5G : n1 / n3 / n28a / n41 / n77 / n78 / n79
約16.8万円から
バリエーションとして、黒色に加えセラミック特別版が存在。
特別版は3Dセラミックにより、背面がケブラーのようなテクスチャとなっているとのこと。
4月16日より販売開始となっており、気になる価格は以下の通りです。
- 12GB+256GB 9,999元(約16.8万円)
- 12GB+512GB 10,999元(約18.5万円)
- 16GB+512GB(セラミック特別版)12,999元(約21.8万円)
専用ケースは3種類
ケースは一応付属するようですが、フリップケース含め3種類が用意。それぞれ199元(約3,300円)、399元(約6,700円)となっています。
Mi Laptop Pro 15 / 14
Xiaomiのラップトップ製品でも上位モデルとなる、Mi Laptop Pro 15は、第11世代i5-11300H/i7-11370Hや、GeForce MX450/Intel Iris X Graphicsを搭載し、ディスプレイは16:10の3.5K E4 OLEDで、薄さ15.9mm、Wi-Fi 6対応にIntel evo認証取得済み、画面占有比93%、100W充電、MIUI+対応等ハイエンドモデルに。
USB to HDMI変換器が付属しており、カラーはグレーとシルバーの2色展開。4月2日販売開始となっており、価格は以下の通りとなっています。
- i5+16GB+512GB+Iris X 6,499元(約10.9万円)
- i5+16GB+512GB+MX450 6,999元(約11.7万円)
- i7+16GB+512GB+MX450 7,999元(約13.4万円)
14インチのMi Laptop Pro 14は、ディスプレイが2.5K LCDとなり、120Hzリフレッシュレートに対応。5月1日販売開始となっており、価格は以下の通りです。
- i5+16GB+512GB+Iris X 5,299元(約8.9万円)
- i5+16GB+512GB+MX450 5,999元(約10.1万円)
- i7+16GB+512GB+MX450 6,999元(約11.7万円)
また、AMD版は5月に登場予定とのこと。
スマート家電3種他
Xiaomiエコシステムの一部となる、エアコン、掃除ロボット、加湿器が発表。どれも名前にProがつくなど上位モデルとなっており、それぞれ順に3,599元(約6万円)、2,999元(約5万円)、899元(約1.5万円)となっています。
また発表会では時間の都合上省かれた家電もあり、掃除機、ドアノブ、歯ブラシ、カメラ、洗濯機の5種類で、それぞれ順に1,999元(約3.4万円)、1,399元(約2.3万円)、399元(約6,700円)、399元(約6,700円)、2,499元(約4.2万円)となっています。
スマートEV参入を正式発表
最近噂されていたXiaomiのスマートEV参入ですが、今回正式にその参入が発表されました。
Xiaomi CEO雷軍氏は、2013年にテスラのイーロン・マスク氏に2回会っており(上画像)、それ以降10個のEV会社に投資してきたそう。
今までXiaomi製EVを求める声はあったそうで、発表会前にWeiboアカウント上にて行われたアンケートでは、投票した約20,000人の内、92%(約18,400人)が、XiaomiがEVを発売したら買う、と答えたとのこと。
同氏は今まで悩みに悩んでいたそうですが、Xiaomiグループのキャッシュリザーブは2020年時点で1,080億元(約1兆8132億円)あり、(失う)金ならある、やってやる、とのことで今回決意に至ったそうです。
今後10年間で100億ドル(約1兆1028億円)を同事業に投資するとしており、その本気度が伝わってきます。
このEV事業はXiaomiの完全子会社となり、同氏がCEOとして率いる形に。また、これが同氏人生で最後の起業となるとのことだそう。
さらに同氏は、同事業のためなら今まで貯めてきた全ての財産を投じることも厭わないとしており、その並々ならぬ覚悟が伝わってきます。
また余談ですが、昨年末に実施した、雷軍氏が3人の米粉(Xiaomiファン)の新年の願いを叶えるイベントにて、1人の願いであった「Xiaomi製スマート家電が設置されたトレイラーで世界中を旅したい」が叶えられ形となった車両が上画像。
車内はXiaomi製スマート家電で溢れており、同車両が初のXiaomi製車両(?)となりました。
原研哉氏デザインでロゴがリニューアル
日本人デザイナー、原研哉氏がXiaomiにデザインを提供することが以前より明らかとなっていましたが、今回の11周年を機に同氏デザインにより企業ロゴ、文字をリニューアル。
素人目には単に丸っこくなっただけに見えますが、「|x|^n + |y|^n = 1」という数式を基に、nに様々な数字を代入しできた形の中で、最も合っていたn:3の形が採用されたとのこと。
ロゴの形だけでなく、中の「mi」や、「Xiaomi」文字も同様に様々な試行錯誤の末にこのような形となったそう。
同氏曰く、今回のデザインは「Alive(生きている)」がコンセプトであり、同氏の「テクノロジーが進化するにつれ、生命に近づいていく」との考えが反映されています。
また新ロゴはXiaomi本社屋や、店舗の旧ロゴと置き換わっていくそうです。
原研哉氏デザインのエコバッグも
また同氏がデザインする初のXiaomi製品として、化学薬品不使用、100%リサイクル、リユース可能、水洗いも可能なMi エコバッグが登場。
Dupont Tyvekなる素材によりできているそうで、紙のような見た目ですが、布であるとのこと。価格は29.9元(約500円)となっています。
16万ってあれ?ってなるけど競合見たらすごいしっくり来る