Xiaomi Mi 9 Pro 5Gは2019年10月に発売されたスマートフォンで、6.39インチディスプレイやSnapdragon 855+を搭載しているのが特徴です。
投稿してくださったねひと様、ありがとうございました。
目次
Xiaomi Mi 9 Pro 5Gのスペック概要
基本スペック | |
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ディスプレイ | 6.39インチ, 1080 x 2340, 有機ELディスプレイ, 403ppi |
サイズ | 157.2 x 74.6 x 8.5mm, 196g |
システム | |
OS | Android 10 |
Soc | Qualcomm Snapdragon 855+ (7nm) |
CPU | Kryo 485(2.96GHz) x1 + Kryo 485(2.42GHz) x3 + Kryo 485(1.78GHz) x4 8コア, 2.96 GHz |
メモリ(RAM) | 8GB / 12GB |
ストレージ | 128GB / 256GB / 512GB, sd_card microSDスロット無し |
カメラ | |
メインカメラ | camera_rear 48 + 12 + 16MP, F値/1.8, トリプルカメラ, デュアルトーンLEDフラッシュ |
メインカメラ特徴 | camera |
前面カメラ | camera_front 20MP, F値/2.0 |
センサ類 | 画面内指紋認証センサ, 加速度センサ, 近接センサ, ジャイロ |
機能 | 防水 非対応, イヤホンジャック なし |
バッテリー | battery_charging_full2.0, Type-C 1.0, 4000mAh |
購入について
購入の決め手
当時発売の5G対応モデルの中で最安だったため
購入場所・購入時期・購入価格
購入場所:中国本土で購入
購入時期:2019年11月
購入価格:3,618元(20元値下げされていた)
購入モデル
中国本土版、メモリ8GB、ストレージ256GB、本体色は梦之白
化粧箱・付属品
梦之白の本体カラーと同様に真珠的なグラデーションの箱でした。
Xiaomiのフラッグシップモデルだけあり、非常にしっかりした作りで高級感もあります。付属品は簡単なガイドと充電器とコード、透明で樹脂製の柔らかいカバーと保護フィルムでした。
本体デザイン
背面のカラーは梦之白で、外箱と同様に真珠の様な色合いです。見る角度によってその様子は変わります。
形状と持ちやすさは一般的な薄めのスマホと大差ありません。唯一異なる点は、表面はマットな触り心地にも関わらずよく反射もするという相反しそうな性質の表面だと言うことです。
カメラは出っ張ってはいますが問題になるほどではありません。全体的に高価格帯のスマホだけあり高級感があります。
ディスプレイ
有機ELのため発色は大変良いです。解像度も文句なしです。
しかしベゼルが大変狭く、持っていると画面端の操作に関して誤反応することがまれにあります。その分本体に対して画面のサイズは限界まで大きくされています。
ソフトウェア・アプリ
Xiaomi独自のAndroidベースのMIUIを搭載しています。システム的なベースはAndroidですが、操作性やUIはどちらかというとiOSライクに作られています。
動作・ゲーム性能
War Robotsを普段プレイしていますが、それなりの画像処理が求められるゲームでもフレーム落ちすることなく快適にゲームができます。Antutuは476700でした。
カメラ性能・写真サンプル
この価格帯のスマホとしては十二分な性能です。特に夜間にライトアップされている風景を撮影する際の夜間撮影機能は恐ろしい性能で、このレベルのスマホとは思えないほど鮮やかに写してくれます。
内部で非常に強力に補正されているからでしょうが、夜景を撮ってインスタなどに上げる分にはこれ以上ない機種だと思います。さすがSNS大国中国の本土向け製品です。
スピーカー・音質
イヤホンジャックは無いので、基本的にBluetoothで聞くことになります。
スピーカーは正直普通です。特に良くも悪くもありません。もとより本体だけで運用することを考えられていないように感じます。Bluetooth製品を併用することが大前提のようです。
電池持ち・充電速度の印象
純正の30W充電器とQuick Charge Turboを使用すれば怖いくらいの速さで充電してくれます。朝起きて充電し忘れていても家を出るまでには満充電されています。なお、充電中は心配になるくらい熱くなります。
個人的にはこの充電スピードがあるために他の機種に買い換えられないでいます。地味ですが実生活においてはこの機種の最大の機能と言えるでしょう。
電池持ちも1日の使用であれば十分です。使用頻度次第では2日か3日ぐらいはいけます。
加えて2段階のバッテリーセーバー機能があります。第1段階のバッテリーセーバーは普通のバッテリーセーバーと同じ程度です。
しかし第2段階のバッテリーセーバーは、稼働させるアプリを自分で1つずつ選択してそれ以外の機能を完全にカットして運用させるという、限界まで攻めた機能を持っています。
それらは通信からディスプレイの点灯、その他エネルギーを使用するあらゆる処理が対象です。運用するアプリにもよりますが全く減りません。その分使いやすさなどは完全に犠牲となります。
アプリや機能の依存関係に理解の深いギーク向けの特化機能で、常用するものではありませんが、極めて長い移動時間を強いられ充電設備も限られる広大な中国本土の移動においては大変重宝した機能です。まず日本でこれを使うことは災害時以外には無いでしょう。実際に帰国してから一度も使っていません。
その他独自機能について
Second Spaceという独自機能はかなり特徴的です。メインのMIUI上でサブのMIUIを稼働させる機能です。
このサブのMIUIは、上位のMIUIとは完全に独立して稼働するOSで、例えば一つの端末に一つのアカウントしか登録できないような複垢を強く規制しているサービスがあったとして、裏のMIUIを稼働させれば事実上2端末を運用できる状態になります。
これは決済系サービスで特に威力を発揮することが想定されます。技術的には恐らくただの仮想環境と思われます。
まとめ
良い点
・強力な夜間撮影性能
・大陸向けの機能の数々
気になる点
・使える言語が5つのみ(英語、中国語、モンゴル語など)。 完全に大陸での使用しか想定されていない。
・Siriのような音声操作機能のMi AIが搭載されているが、もちろん全て中国語。英語も使えない。そのため普段は中国語で使用している。
・全てが中国大陸仕様である点。決済は中国本土用に特化されており、おサイフケータイは当然使えない(LINE PayやPaypayなどのQR決済はOK)。
・操作のあらゆるところで、Xiaomiの独自アプリが何らかの形で絡んでくること。消したくても消せない。
全体的な感想
Xiaomiの製品全般に言えることと同じく、大変にコスパの良い機種です。この価格で5Gに対応しているものはそう多くは無いでしょう。
ですがこの機種の価値は5Gには無いように思えます。デザインの高級感と特徴的な機能や性能にこそあります。
しかし何より重要なことはこれが中国大陸向けに特化した機種であることです。日本で使うからこそ、他の機種と比べて大きな価値となる機能もありますが、基本的には日本での使用は使いにくいの一言です。
日中を行き来する生活を送る方には強くおすすめできる機種の一つですが、日本で暮らすだけや中国以外の国と行き来する方には全くおすすめできません。普通に日本向けの他の機種を買った方が良いです。
あらゆる面で使う人を強く選ぶ機種であるため、購入の際は良く検討する必要があります。
評価:3点/5点満点
価格・購入先
Mi 9 Pro 5Gの 8 GB/ 128 GB モデルの発売時の価格は日本円で約 56,000円でした。購入時の参考にどうぞ。現在、通販サイトでの購入が可能です。
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