楽天モバイルが料金プランの改定(Rakuten UN-LIMIT Ⅵ)を発表しました。三木谷会長が以前から約束していた「ワンプラン」方針を維持し、既存プランの実質的値下げとなりました(つまり、既存の楽天モバイルユーザにも4月1日以降は新しい料金体系が自動適用されます。)
月間データ使用量 | 月額料金 |
〜1GB | 0 |
1〜3GB | 1078円(税別980円) |
3〜20GB | 2178円(税別1980円) |
20GB超、無制限 | 3278円(税別2980円) |
また、3大キャリアの新プラン(ahamo/povo/Softbank on LINE)と異なり、全国にある500店以上の店舗での申込受付・サポートも付きます。
2021年4月〜の大量の顧客流出は回避できそう
3大キャリアの新プラン(ahamo/povo/Softbank on LINE)に対して、楽天モバイルが対抗策を打つことは「守り」の面で不可避でした。MNO+MVNOで合計360万を超える顧客基盤が、今年3月以降はahamo/povo/Softbank on LINEの「草刈り場」となる懸念がありました。
- 200万人以上の利用者を獲得した楽天モバイル(MNO)利用者が2021年4月以降に順次月額料金(0〜3,278円)有料化の時期を迎える問題。楽天モバイルは解約手数料を設定していないため、有料化前後に解約・MNPする利用者が相次ぐおそれがあった。
- 推定150万人以上を超える利用者を依然抱える楽天モバイルMVNO事業を、いずれサービス停止するのは既定路線(期限は明確には定められていない。)現状、楽天モバイル内でのMVNO→MNOへの移管はスムーズに進んでいない。
特に初年度無料で集めた楽天モバイル(MNO)の200万ユーザは大量流出リスクがありました。今回ライトユーザ(〜1GB使用)は無料としてことで、顧客の大量流出は避けられるかもしれません。
ただ、今回の料金プラン改定は、「攻め」というよりは「守り」の施策と言えそうです。楽天モバイルは長期戦で通信品質・サービス改善に取り組む必要があるでしょう。
これはすげーわ