サムスンによるカスタムOSのOne UI。記事執筆時点ではAndroid 11ベースのOne UI 3番台が最新のバージョンとなっています。Galaxyスマホ・タブレットを使う上で必ず親しむことになるこのOne UIをさらに使いこなすための指南をこの記事では詳しく紹介します。
目次
Knoxで仮想ストレージを作り上げる
Galaxyスマホ(一部)にはSamsung Knoxというセキュリティプラットフォームが採用されています。そのうちのセキュアフォルダは、サムスンによって「暗号化スペース」などの表現がされる、第二のストレージです。
Galaxy機の中にもう一つAndroidスマホを仮想で起動させる感覚に近いでしょう。セキュアフォルダでは、本体のメインストレージとは実質的に分離がされるため、それぞれのストレージに一方からアクセスすることはできません(ファイルの移動は可能)。
よって、セキュアフォルダ内でLINEのサブアカウントやGoogleアカウントを使用したり、家族や友人に見られたくないファイルを保管したりと使い方は様々です。
Knoxによる高いプライバシー保護こそが筆者がGalaxy機を選ぶ最大の理由です。
【セキュアフォルダの作成方法はこちら(Galaxy公式サイトへ)】
ギャラリーアプリをカスタマイズして自分だけのものに
ギャラリーアプリは開くと「アルバム」というトップページが表示されます。このトップページですが、二本指で外側・内側に広げるとアルバムの表示数とレイアウトを変更できるようになっています。グリッド表示が1パターン、パネル表示が2列表示と3列表示で合計の3パターンから選べるようになっています。また、これらのアルバムの並び順は変更ができます。
— Sekey (@sekeysm) January 18, 2021
各アルバムを開いた時の表示方法も優れています。同様に二本指の動作で拡大・縮小ができるようになっていますが、最小の表示数は1列表示で、そこから四段階まで拡大ができます。
アルバムのアイコンはデフォルトでは最近の画像が自動で表示されるようになっています。このアイコンはアプリの右上のある「三つの〇」から「表紙画像を変更」で自分の選んだ画像に変更が可能です。
これらは他のカスタムOSには存在しない独特のカスタマイズ性であり、画像の管理を楽にするなどのメリットがあります。これほど完成度が高いギャラリーアプリはOne UIのものだけでしょう。
通知パネルをカスタマイズしてさらに使いやすく、見やすく
設定画面の「通知」から「ステータスバー」へ移動すると。通知アイコンの表示方法を変更ができます。デフォルトの設定は直近の3件のみを表示する設定ですが、これを「全ての通知」に変更するとステータスバーから通知を見やすくなります。また、この設定項目からバッテリーアイコンの横に残量の%表示を消すことも可能です。
通知パネルの明るさ調整バーの下に表示されている「メディア」と「デバイス」の二つのボタン。これは右上のある「縦に並んだ三つの〇」から「クイックパネルのレイアウト」、「メディアとデバイスを表示」の項目をオフにすることで消すことができます。
エッジパネル x ショートカットで分割画面表示(二画面)を完璧に使いこなす
One UIを使う上で必ず外せないのがエッジパネル機能です。画面の端に表示される「ハンドル」と呼ばれるものには、開くとコンパスや定規、ブラウザショートカット、アプリショートカットなどがまとめられています。
特に便利なのは分割画面表示へのショートカットですが、よく使う二つのアプリをショートカットとして登録が可能です。ショートカットを登録するには、二つのアプリを分割画面表示した状態で、真ん中の青いバーをタップ。「+」マークのあるアイコンをタップするとエッジパネルにショートカットが登録されます。
エッジパネルを開き、ショートカットをタップするだけで瞬時に分割画面表示に移動します。ミッドレンジ機種であっても、非常にサクサクと動くのも特徴です。このエッジパネル x ショートカットのカスタムは、筆者がGalaxyユーザーに最もおすすめしたいものです。
One Hand Operation+でジェスチャ操作をさらに快適に
One Hand Operation+はGalaxyストア・GooglePlayストアからインストールが可能な、サムスンによるカスタム用の純正アプリです。このアプリを使用することで、エッジ部分を利用して「戻る」ジェスチャーが使えるようになります。インストール後は設定も不要で、すぐに機能が使える状態になります。細かい設定はアプリを開いてから行えるようになっています。
誤動作が気になる場合は通知パネルからアイコンをタップすることでオン・オフの切り替えが可能です。EMUIやMIUIでは当たり前となっているこのエッジを利用したジェスチャーですが、実はOne UIでも同じように使えるのです。
ロック画面のショートカットは好きなアプリや機能に変更
One UIであればロック画面の下部左右にそれぞれ配置されているショートカットアイコン。これは、ユーザーで好きなアプリや機能に置き換えることができます。
アプリだけでなく、ライトなどの機能へのショートカットも置けるため、カスタマイズ次第ではGalaxy機がさらに使いやすくなるでしょう。
設定から「ロック画面」、「ショートカット」に移動し、「左側・右側のショートカット」から変更ができるようになっています。
画面ロックの解除を高速化
Galaxyスマートフォンは多くの機種で指紋認証と顔認証、PINなどによるパスワード認証などがロック解除に使えるようになっています。ただし、2020年以降はマスクを外出先で使うことが増え、PINによるロック解除をする場面も増えています。
設定から「ロック画面」、「画面ロックの種類」、「PINを設定」の際に、「OKのタップなしでPINを認証」にチェックマークを付けます。これによって、ロック画面でPINを入力した直後にロックが解除されるようになり、PIN入力後に「OK」をタップする必要がなくなります。
ロック画面に自分の名前を表示
ロック画面に自分の名前や指定したテキストを表示させることもOne UIでは可能になっています。設定から「ロック画面」、「自分の連絡先情報」より、好きなテキストをロック画面の時計の下に表示させることができます。紛失時などのセキュリティを考えると、名前はフルネームではない方が良いでしょう。
おまけ:アプリ・Global Goalsも要チェック
One UIおよびサムスンのGalaxyデバイスを使いこなす上で欠かせないのは、Global Goalsというサムスンオリジナルの標準アプリです。サムスンは国際連合開発計画(UNDP)と提携を結んでおり、国際的な企業として国連が掲げるSDGs(17つの目標)の達成に向けて取り組みを行っています。その一つの活動として計画されたのが、Global Goalsというアプリを通したSDGsの普及と募金の促進となっています。これまでに約535万人のGalaxyユーザーが寄付をした実績もあります(2021年1月21日)。
One UIをさらに深く知るためにも、一度このアプリに触れてみることを筆者は強くおすすめします。
あんまり関係なくて本当に申し訳ないんだけど、Oneplus 9 Pro買おうと思ってるので、
Oxygen OSにできなくてMIUI、One UIにできることとか合ったら教えていただけないすか