10月23日に発売されたiPhone 12の分解動画が早くも登場しました。分解動画が公開された時点では未発売の製品でしたが、一部の大手メディアやインフルエンサー、もしくは小売業者などを中心に既に実機が配布されており、この動画もそのようなルートからのものと考えられます。
iPhone 11と比較してみる
中国のネットユーザー世紀威鋒科技氏が投稿した動画では、iPhone 12(ブルー)の開封から、全てバラバラの部品単位に分解されるまでの過程が3分弱にまとめられています。
動画では、iPhone 12とその先代であるiPhone 11との比較がなされており、概ね同様の設計になっているものの、いくつかのポイントで大胆な変更が行われていることがわかりました。
まずはディスプレイから。6.1インチのOLEDディスプレイは、液晶ディスプレイでかつ余分なベゼルも多少太かったiPhone 11のものと比べ、より薄く、そしてより軽くなっているということです。細かいところでも、Appleの軽量化努力が伺えます。
ロジックボードはL字型のものが採用され、これは5月にリークされていた同様の形状のロジックボードを思い出させるとMacRumorsが指摘しています。ただし、それらが完全に同じものではないため、おそらく5月のリークはiPhone 12の別バリアント(iPhone 12 Pro Maxなど)のものだろうとしました。
また、クアルコム製の5Gモデム、Snapdragon X55 5G Modemの存在も確認することが出来ます。
カメラモジュールは、iPhone 11と比較しても形状に大きな違いは見当たらず、設計上の問題なのか、ケーブルレイアウトのみが変更されています。スペック表の上では2つの製品のカメラにほとんど違いがありませんが(広角レンズの絞りがF1.8からF1.6と少し明るくなっていることのみ)、さすがにイメージセンサーなど、少しくらいはアップグレードされていると願いたいものです。
iPhoneの3D Touchや触覚フィードバック機能を提供するTaptic Engineは大いに小型化しました。
注目のバッテリーは、iPhone 11の3046mAhから10%近く減少し、2815mAhとなっていることがわかりました。この数値は、一週間ほど前にブラジル当局のデータベースに登録されたものと一致しています。
Appleは公式にバッテリーの容量を公表しないため、このようにして周知されるのが一般的です。この差が、端末のバッテリー持ちにどれほどの影響をもたらすかは、今後明らかになってくることでしょう。Appleが自社サイトで公開する連続使用可能時間は変わっていませんが、実際のところはわかりません。
多くのユーザーが気になっているであろう、MagSafeの機構はこのような形状に。背面の一番外側に近い部分に薄型の磁石が円形に配置されており、その真上にQi充電及びいくつかのRFID通信に対応しているとみられるチップなどが取り付けられています。基本的な構造は、Appleのウェブサイトでも公開されていたとおりです。
iPhone 12 pic.twitter.com/4lXm6cs7G3
— 有没有搞措 (@L0vetodream) October 21, 2020
また、Apple製品に関するリークで有名な@L0vetodream氏も、iPhone 12の分解写真を投稿しています。先程の世紀威鋒科技氏によるものとはまた別のルートからのもののようです。
容量は減ったけど12は11より長持ち、proは11のほうが長持ちらしい