写真は初代Essential PhoneであるPH-1
Androidの父ことアンディ・ルービン氏が創業したスマートフォンメーカーの、Essentialが、完全フルディスプレイ、画面占有率100%を達成するための特許を出願していることがわかりました。
初代Essential Phone PH-1はベゼルレスもノッチもなかった時代に、カメラ部を切り取ったようなデザインで発表されました。
今回、Essentialが取得した特許は、デザインに力を入れているEssentialの次期スマートフォン、PH-2で採用されそうなものです。
どんな特許なの?
完全フルディスプレイ、ノッチ、ベゼルレスを実現するためには、全面にあるインカメラや赤外線センサーをどのようにして処理するかが大事になります。この特許はディスプレイを透過できるようにすることで処理しています。
普段はノッチもなく、スライド式でもポップアップ式でもなく穴開きディスプレイでもない完全フルディスプレイで運用します。
セルフィーやビデオ通話など、インカメラ類が必要になったときに、ディスプレイ下部に埋め込まれたこれらの部品の上にある特殊な有機ELディスプレイを透過させ、使えるようにします。必要時は穴開きディスプレイになるイメージですね。
このようにすることで完全フルディスプレイを実現しています。
考えられるデメリットは?
カメラをディスプレイ下部に埋め込んだことによるデメリットもあります。
いくら透明なディスプレイであるとはいえ、その透過率は一般的にカメラをカバーしているガラス(サファイアガラスなど)よりも低いでしょう。そのため、インカメラで撮影するとガラス越しに撮影しているような画質になってしまうと考えられます。
また、最近友達と自撮りする人や、風景と一緒に自撮りしたい人向けに、広角インカメラを採用しているメーカーが多いです。この特許のようにディスプレイの下にインカメラを埋め込むと、斜めから入社してくる光がディスプレイのところで屈折してしまうため、ディスプレイの厚さの分だけ広角にしにくくなるという問題もあるでしょう。
とはいえ、あまり自撮りをせず、ビデオ通話以外の用途に前面カメラを使わないユーザーには大きな問題ではありません。また、Essentialは何らかの方法で問題を上手く処理できるのかもしれません。
私自身あまりインカメラは重視しない人なので、ノッチ、スライド、ポップアップ、穴開きディスプレイなどよりもこの特許のようなシンプルな処理が良いと感じました。
今後、完全フルディスプレイに向け、メーカー各社が様々な方法で対策をしていくと思います。その方法の一つとして透過ディスプレイをEssentialは提示してきました。このディスプレイを搭載した次期Essential Phone, PH-2の発売に期待です。
Source : 91mobiles
>斜めから入社してくる光がディスプレイのところで屈折してしまうため、ディスプレイの厚さの分だけ広角にしにくくなるという問題もあるでしょう。
ディスプレイ面のように設計段階から想定できる屈折なら
カメラ側で補正しちゃうでしょうからあまり問題なさそう。