ASUSから同社の新型フラッグシップスマホ、ASUS Zenfone 7 / 7 Proが正式発表されました。
まずはASUSが本社を置くお膝元台湾にて販売が開始され、順次グローバルに展開が進んでいくと見られます。Zenfone 6シリーズ同様に日本発売の可能性が十分あります。
グローバル水準でみても特徴あるスペックを持ったコスパの良いフラッグシップ機に仕上がっています。日本で正式発売された場合、ハイエンド機の中ではトップクラスの高コスパ機になるでしょう。
一番の目玉は「トリプルフリップカメラ」
Zenfone 7 / 7 Proの一番の目玉機能は、前作のZenfone 6から引き継ぐユニークなフリップカメラです。Zenfone 7 / 7 ProではZenfone 6よりもレンズが一つ増え、トリプルフリップ仕様となりました。リアカメラが物理的に回転することでインカメラ側に180度回り込み、リアカメラ級の高画質なインカメ撮影を実現しています。
稼働機構のネックとなる耐久性の問題も克服しました。モーターのトルク(回転時に耐えることのできる負荷)は2倍に向上し、完全に開いた状態で35kgもの重みを加えても壊れることがないいいます。
2020年のフラッグシップスマホとしてレンズ数が多い部類には入りませんが、フリップカメラの存在は十分に魅力的です。今後、フリップカメラ機能はASUSのフラッグシップならではの名物機能になっていくのではないでしょうか。
レンズの構成はよくある広角・超広角・望遠の3つで、広角のメインセンサーには64MPのSONY IMX 686を採用、残り二つのカメラは12MP(超広角 Sony IMX363 F2.2 )+8MP(望遠 光学3x OIS)となっています。
その他のスペック
Zenfone 7 / 7 Proでは、例にもれず高速なWi-Fi 6及び5G(Sub6)に対応しています。
6.67インチのAMOLEDディスプレイを搭載し、インカメラはフリップカメラを使用するためノッチの無い完全フルディスプレイです。解像度は2400x1080のFHD+、90Hzの高リフレッシュレートで駆動します。
バッテリー周りの進化も注目すべきポイントです。バッテリー容量は5000mAhの大容量になり、充電速度は30WでUSB PDに準拠しています。30Wの高速充電は直近のフラッグシップスマホと比べると遅く感じがちですが、USB PDに対応したスマホとしては珍しい速度です。(PD最速はGalaxy S20 Ultraなどの45Wでしょうか?)
Zenfone 7とZenfone 7 Proの違いはほぼSoCだけ!
同時に発表された2つのモデル「Zenfone 7」と「Zenfone 7 Pro」のスペック上の違いは非常に少ないです。
基本的にはSoCの違いのみで、Zenfone 7はSnapdragon 865、Zenfone 7 ProはSnapdragon 865+(少し性能が良い)を搭載しています。また、Zenfone 7にはProモデルのような8+256GBといった大容量モデルが用意されていませんが、極めて小さな差と言えます。
また、Zenfone 7 Proには4軸光学手ブレ補正が搭載されていますが、Zenfone 7には搭載されていません。
価格とバリエーション・日本発売はあるか?
Zenfone 7シリーズの各モデルの価格がこちらです。カラーは全モデルに「煥彩白」「宇曜黒」の2種類が用意されています。
- Zenfone 7
- 6+128GB:2万1990台湾ドル(約7.9万円)
- 8+128GB:2万3990台湾ドル(約8.7万円)
- Zenfone 7 Pro(8+256GBのみ):2万7990台湾ドル(約10.1万円)
また、今までのZenfoneシリーズ同様に、Zenfone 7シリーズも日本でSIMフリースマホとしての販売がある可能性は高いです。一般的に国内発売は海外での発売から数ヶ月遅れて行われることが多いですが、8月末発表となったZenfone 7シリーズは日本国内での発売日がiPhone 12やPixel 5などの強力な競合に重なってしまう可能性があり、多少の不安が残るものの、特徴ある高コスパ機として注目を集めることに期待しましょう。
やっぱり値段あがったなあ