2020年7月14日、b-mobileを運営するMVNO事業者の日本通信で、新料金プランが開始されました。料金プラン名は「合理的スマホ料金」ですが、「良心的プラン」という表現のほうが適切のように思えます。申し込み受付は開始されています。
総務省裁定によるDocomoレンタル料の値下げを受け、日本通信側は7月中に、かけ放題+3GBで月額2000円台前半での提供を行う旨を表明していました。今回の発表はその予告が現実となった形です。
新プラン「合理的スマホ料金」は良心的
一見すると今回の日本通信の新料金プランはそれほど安くなっていません。大手MVNO、OCNモバイルONEの類似プランと比較すると以下の通りとなります。
「合理的スマホ料金」 | OCNモバイルONE | |
容量、他 | データ3GB+音声通話無制限 | データ3GB+(制限付き)音声通話かけ放題プラン |
月額料金 | 2,728円 | 3,058円 |
データ容量追加料金 | 1GBあたり275円 | 0.5GBあたり550円 |
日本通信は、Docomoの回線レンタル料が大幅に下がることを折り込み、「料金の4割値下げ」を予告した上で、今回の新料金プランを発表しました。4割値下げという事前予告にしては、OCNモバイルONEの類似プランの料金水準と一見大きく変わりません。
この「合理的スマホ料金」では、MVNOの請求金額が上がる要因である、音声通話の使い過ぎや追加データ容量チャージに対する料金が、かなり良心的に設定されています。音声通話は無制限ですし、データ容量追加料金も低め(275円)に設定されています。また、追加データチャージを避けるために敢えてデータ容量が大きめプランを契約して、結果的にデータ容量を使い切れず無駄にするユーザも減りそうなプラン設計となっています。
他のMVNOへの波及に期待
「Docomo vs 日本通信」が契機となった大手通信キャリアの回線レンタル料の値下げは、遅かれ早かれ他のMVNOにも波及するはずです。日本通信の新プラン「合理的スマホ料金」は、見た目の月額料金が大幅に低い体系ではないものの、良心的な設計がされています。今後、MVNO各社がどのように料金体系を打ち出してくるか、注目です。
Source: 日本通信SIM公式サイト
この「合理的スマホ料金」では、MVNOの請求金額が上がる要因である、音声通話の使い過ぎ、や、追加データ容量チャージ、に対する料金がかなり良心的に設定されています。
ムズムズする