OnePlusより新しく発売されたOnePlus 8 Proのカラーフィルター機能で透視撮影ができることがインターネット上で報告され、盛り上がりをみせています。
電子機器は基盤がどうなっているかを見ることが可能になるほか、肉眼では確認できないような服の中の様子までもがわかることが報告されています。
5MPのColor Filterカメラで透視撮影が可能
One of the best examples 🤯#OnePlus8Pro Color Filter Camera can see through some plastic pic.twitter.com/UkaxdyV6yP
— Ben Geskin (@BenGeskin) May 13, 2020
有名リーカーのBen Geskin氏が共有した動画中では、OnePlus 8 Proのカラーフィルターを「Photochrome」にセットすることで透視撮影ができる様になる様子が見て取れます。
OnePlus 8 Proはあらたに5MPのColor Filterカメラが搭載されており、そのカメラのフィルター機能によって透視撮影ができてしまっているようです。
OnePlusのスタッフによれば、「赤外線撮影は今までのカメラ業界でよく行われた撮影手法の一つであり、OnePlus 8 ProのColor Filterカメラはその赤外線撮影が可能です。ユーザーには節度を持って、悪用しないでいただきたい」とのこと。
おそらくOnePlus 8 ProのColor Filterカメラには可視光を遮断し、赤外線のみを通すフィルター(赤外透過フィルター)が搭載されているものだと思われます。
赤外線撮影で物が透けて見える理由は?
(ラジオライフ.comより)
赤外線は普段我々が目で見ることができる可視光よりも波長が長く、物体に対する反射率が異なります。そのため、可視光では光が遮断されているものでも赤外線では透過することがあります。
(Vision Sensingより)
赤外線撮影では以下の3種類の赤外線を捉えることが可能です。
- 反射した赤外線
- 物体が発する赤外線
- 物体を透過した赤外線
透過撮影では太陽光などの強い光源のもと、物体を透過し、反射してからもう一度透過した赤外線を拾っています。一方で、熱源など、強い赤外線を発するものに対しても赤外線撮影をしてみると面白いものが撮れるのかもしれません。
赤外線カメラの使い方を考えよう
赤外線カメラの使い方には何種類かあります。
(デジタルカメラで赤外線撮影より)
まずは写真の表現・アートとして使う方法。赤外線は可視光と性質が異なるため、一般的にはハイコントラストなモノクロ写真が撮影できます。フィルムカメラ時代には赤外線に対してしか感光しないフィルムや、赤外透過フィルターを使った表現がよく行われていました。OnePlus 8 ProのPhotochromeフィルターもこれ目当てで搭載した機能だと思われます。
(株式会社アルコムより)
また、赤外線カメラを利用すると、暗視撮影ができるようになります。赤外線は人の目には見えないため、赤外線ランプを照射し赤外線カメラで撮影することで、人の目では真っ暗なのにモノクロの映像が撮影できるようになります。
さらに天体撮影に使うことも可能です。星雲、星団から発される電磁波のうち、赤外線はかなり重要な要素の一つです。一般的な一眼カメラは可視光以外は必要ないため、イメージセンサーに赤外線カットフィルターがあるのですが、天体写真を撮影する一部のファンはそのフィルターを除去した改造カメラを利用することが多々あります。(ちなみに筆者もその一人です)
あまりにも不埒な事を考える輩が多いので警告しておきますが、被写体の承諾なしに透視撮影をしたり、公共の場で透視撮影をすると法律や条例に抵触する恐れがあります。くれぐれも悪用なさらぬようにお願いします。
OnePlus 8 Proでいつもと違うアート写真を撮るだとか、赤外線ランプを買って暗視撮影をしてみるといったクリエイティブな撮影を体験してみてはいかがでしょうか?
動画でも解説してます
YouTube上にOnePlus 8 Proの件についての解説動画をアップしました。こちらも併せてご覧ください!
Source : Twitter
スケスケだぜ!!