NFCの企画策定を行うNFCフォーラムは新しい無線充電規格、「Wireless Charging Specification (WLC)」を策定しました。
最大出力は控えめ
今回策定された充電規格は、NFCと同じ基本周波数(13.56MHz)を利用します。既存のNFC用の回路を流用でき、あらたなハードウェアを準備する必要がないのが最大のメリットです。
一方で最大出力は1Wとかなり控えめ。そのため、大容量バッテリーを搭載しているスマートフォン本体を充電するためではなく、NFC搭載のスマートフォンから完全ワイヤレスイヤホンやスマートウォッチといった小型のデバイスを充電するといった用途が想定されています。
We just announced the adoption of the Wireless Charging Specification (WLC) that makes it possible to wirelessly charge small, battery-powered consumer & IoT devices with a smartphone or other NFC charging device at a power transfer rate of up to 1 watt. https://t.co/rXTuqcus5w
— NFC Forum (@nfcforum) May 7, 2020
実現すれば便利になりそう
メーカー各社が独自規格でスマートフォン本体を数十Wでワイヤレス充電できるようにしている中、最も普及した無線通信であるNFCを利用した充電ができるようになるのは便利になりそうです。
Apple-sponsored NFC Forum adopts wireless charging spec amid 'bilateral' iPhone charging rumors - learn more from @appleinsider here: https://t.co/Q6qhh1VvGI
— NFC Forum (@nfcforum) May 7, 2020
appleinsiderによると、この無線充電規格はAppleがスポンサーをしているそうです。ひょっとしたらApple製品にいち早く搭載されるのかもしれません。
とはいえ現段階ではあくまで規格ができたというだけ。対応デバイスが登場し、NFCで充電できるようになる未来はまだまだ遠そうです。
Source : NFC Forum, appleinsider
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