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AmazonなどWEB上での格安でデザイン性の高いPCの販売で徐々に人気を集めている中国CHUWIより、新型2in1 PCのCHUWI UBook/UBook Proが発売されました。
この記事では、CHUWI社様より直々にUBook(無印)のレビュー用端末をレンタルしたので、使い勝手をレビューしていきます。今回は記事の執筆にもUBookを使っています。
製品ページ:https://www.chuwi.com/jp/product/items/Chuwi-UBook.html
価格はAmazonで3万2500円(1月20日現在)となっています。スタイラスペンのHiPen H3はAmazonでは去年の7月より品切れが続いており、Aliexpressで4400円程で購入することができます。
目次
製品概要
CHUWI UBookは、Kickstarterにてクラウドファンディングで先行販売されていた11.6インチの2in1 PCで、12月に一般販売を開始した商品です。クラウドファンディング開始当初のスペックから製品版のスペックへは多少の変化があるようです。
スペック | |
ディスプレイ | 2in1,11.6インチフルラミネートIPS(FHD),マルチタッチ |
OS | Windows 10 Home |
CPU | Intel Celeron N4100 |
GPU | Intel UHD Graphics 600(内蔵) |
メモリー(RAM) | 8GB |
ストレージ(ROM) | 256GB SSD(micro SDカードによる拡張に対応) |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.0 |
入出力ポート | USB-A 3.0 x 1,USB-A 2.0 x 1,USB type-C x 1,3.5mm オーディオジャック,micro SD,micro HDMI |
カメラ | インカメラ2MP,フロントカメラ5MP |
バッテリー | 22.6Wh(7.6V) |
寸法(本体) | 290.4 x 179.3 x 9mm,760g |
以上がカタログスペックになります。また、CHUWI UBookは別売りのタッチペンHiPen H3を購入することで筆圧1024段階の液タブとして使用することも可能になっています。今回はUBook本体に加えてこちらのHiPen H3も提供していただきましたので、そちらのレビューも行います。
CHUWI UBookは2in1 PCですので、タブレット背面のキックスタンドを起こし付属のキーボードを取り付けることによるラップトップとしての姿、それらを畳んだタブレットとしての姿の二つのスタイルで使用することができます。キックスタンドはU字型になっていて、おそらくそれがUBookという名前の由来でしょう。
開封、外観など
さて、CHUWIから届いた荷物の中身は3つです。本体・ACアダプターの入る一つの箱、キーボードの入る箱、そして別売りのHiPen H3の入る小さな箱です。
梱包材から取り出し、キーボードを取り付けるとこんな感じに。本体は背面・側面がアルミ製で触るとひんやり、さらさらとした感触です。しかし、質感はMacBookほど高級感があるわけではなく、マット加工された普通のアルミの板を触っているようでした。
裏側のキックスタンドは細めで頼りなく見えましたが、ボディーと同じアルミ製で立ててみると意外としっかりしています。角度を決めればちょっとやそっとではブレず、膝の上に置いて作業することも可能でした。
本体背面はCHUWIのロゴマークがでかでかと書かれることもなく非常にシンプルです。上部のカメラが少し目立っていますね。
スタンドは最大で150度まで開きます。
ちなみに、技適もちゃんと付いていました。
バックライト付きのキーボード...のはずが
このUBook、公式サイトでは「バックライト付きキーボード」と紹介されていたのですが、どうもバックライトが搭載されているようには見えないのです。点灯ボタンも見当たりません。国内外の先行したレビューも確認してみましたが、点灯させているものを見つけることはできませんでした。どういうことなのでしょう。
・・・・。
!!!!!!!
...と、キートップを外してみたのですが、どうもバックライトのようなものは見つかりませんでした。
AmazonやAliexpressの商品ページを見てみると、こちらではバックライト付きキーボードとの記述はありません。製品版がリリースされるにしたがって変わった点なのでしょうか。個人的にキーボードのバックライト機能は有れば高頻度で使うので、少し残念です。
付属のキーボードは高級なものではありません。いわゆるバタフライ式でキーストロークが浅いタイプです。
一応、キーボードを叩いている映像を撮ってみました。強く叩いているときにキーボード全体の板が少しヘコヘコとしなっていました。
横幅30cm弱の筐体ですが、キーボードはギリギリまで広くなっているので打ちにくさは感じさせません。その代わりタッチパッドは小さく、さらにキーボードを打っているときに手が当たり何度も誤操作をしてしまいました。UBook本体がタッチパネルになっているので、いっそのことタッチパッドは無い方が良かったかもしれません。
純正スタイラスペン「HiPen H3」の使い心地
先述したCHUWI純正のスタイラスペン「HiPen H3」の使い心地も併せてレビューしていきます。
ペンは電池式で、上部のクリップを回して開け、小型の単6乾電池を入れることで使用できるようになります。特別なペアリングなどは不要でした。
試しにWindows標準の「切り取り&スケッチ」アプリを使って、UBookの公式ページに色々書き込んでみました。
ディスプレイが光沢液晶なので、タッチペンがツルツル滑ってしまいさすがに紙のような書き心地にはなりませんでした。決して私が下手なわけでは...
とは言え筆圧1024段階は一般的なものでもなかなか高性能で、今回試したメモ程度では過剰なほどです。この手のペンタブレットは使ったことがなかったので、一台欲しくなってしまいました。
一つ残念だったのは、キーボードに付属するペンホルダー部分。キーボードの右側面に輪っかが付いていたので、おそらくここへ収納することができるのですが、輪が小さくペンが収まりません。
色々試行錯誤した結果、ペンのフックの部分がぴったり入る様になっていました。入ったと言っても生地が硬いため挿しにくく、あまり実用的ではないような気もします。Surfaceはペンの尖った部分からうまい具合にホルダーへ収まるのですが...
性能はブラウジング・記事執筆は大丈夫なレベル
体感ではブラウジングなどでも何度か「モッサリ感」を感じることがありましたが、実際のところChromeを使っているだけなので、あまり気になることはありませんでした。ただし、このパソコンを何かクリエイティブ用途に使おうものならすぐにスペック不足を感じることになるでしょう。Officeなどでも厳しいかもしれません。
ベンチマークを回してみた
最後に、パソコンのレビューということで、ベンチマークも回してみます。今回試すベンチマークは「Cinebench R20」と「Geekbench 5」、「CrystalDiskMark」です。どれも定番ですね。また、ベンチマークテスト時には本体を充電器に接続し、Windowsのパフォーマンス設定を最高にして実行しています。
Cinebench R20
Cinebenchは、3D CGソフト「Cinema 4D」の開発で有名な独MAXSON社が開発した、CPUのみで3Dレンダリングを行うことでCPUの性能を数値化するベンチマークソフトです。
CHUWI UBookのCPUはIntel Cerelon N4100(4コア)です。
Cinebench R20の結果がこちら。スコアは262です。スコアはやはりCeleron、エントリークラスを感じさせますが、無理をしないよう気をつければ使える性能です。
同程度のベンチマークスコアを出しているCPUを探してみると、2013年発売の4世代Core i3 4100UやCore i3 4030Uなど、古めのCPUが目立ちます。
Geekbench 5
Geekbenchは当サイトではモバイル端末のベンチマークとしても頻出するソフトですので、多くの方がご存知のことでしょう。CPUとGPUの性能を総合的に数値化することができます。
CHUWI UBookのCPUは先述の通りで、GPUはIntel UHD Graphics 600です。
https://browser.geekbench.com/v5/cpu/943414
Geekbench 5の結果がこちら。詳細な各スコアはリンク先から確認してください。
CrystalDiskMark
こちらのソフトをベンチマークソフトと言うのかは微妙なところですが、ストレージへランダムアクセスをすることで読み書きのスピードを実際に計測することができます。
CHUWI UBookのストレージはNetac社製の256GB SSDです(型番までは不明でした)。中国の激安メーカーとして有名ということで、どれだけの性能なのかは気になるところです。
CrystalDiskMarkの結果がこちら。テストサイズは1GiB(ギビバイト)で実行しています。
流石に一般的なハードディスクよりは速い速度を示しているものの、PCのSSDとしては非常に遅い部類です。とはいえ、実際のところ起動スピードなどは体感では速く(まだソフトウェアを追加していないのも大きいでしょうが)、ストレスなく使えます。
このスペックだとSSDだけ早くても仕方無いので、これはこれで良いんじゃないでしょうか。壊れさえしなければ。
まとめ・性能には期待しない。2in1 PCとして必要な部分は抑えていて楽しい製品
評価: 3.5/5点
やはりCHUWIの製品はデザイン性では価格の割に優れています。アルミボディの質感は伊達ではありません。キックスタンドもアルミ製なので安心して使うことができました。
810gの本体は画面が小さいものの軽量で、2in1 PCとして持ち運ぶには良い製品です。
もちろん、格安PCですので各所に不満点も散見されます。記事で触れたキーボードの安っぽさやペンホルダーの使いにくさ以外にも、キックスタンドが絶妙に起こしにくかったりなど、短期間の使用でもいくつか気になるところがありました。
それでも2in1 PCとして、キーボードを着脱できる機能やスタイラスペン対応のタッチパネルなどは満足のいく仕上がりになっていましたので、「2in1 PCが欲しいけれど演算性能はそれほど求めていない」という方にはおすすめできる製品です。
購入方法
CHUWI UBookは、Aliexpress・AmazonのCHUWI公式ストアにて販売中。
どちらも同じ構成での価格はほぼ同じで、キーボード無しで3万3000円前後。
Amazon版にはキーボードが付属した構成は存在しないようです。AliexpressではHiPen H3やキーボードなどが付属した4つのバリエーションがあり、キーボード・スタイラスペンなどをまとめて購入する際には便利です。逆に、Amazon版は日本の倉庫からの発送になりますので、購入からすぐに入手できるでしょう。
Aliexpressで4400円程で購入することができます。
になってますよ。