新たな汎用インターフェース規格であるUSB 4の技術仕様が正式に発表されました。
今年の3月、USBの仕様決定や認証を行うUSB Implementers Forum(USB-IF)はすでにUSB 4の概要を発表していましたが、今月3日に正式な技術仕様をメーカー向けに公開しました。
新機能は?
USB 4では、転送速度がUSB3.2の最大値である20Gbpsから40Gbpsに倍増されます。
加えて、100Wという白熱電球並の大出力給電に対応します。
互換性は確保される
USB 4は従来のUSB 3、USB 2.0に加えてThunderbolt 3との互換性が保たれます。つまり、USB 4ハードウェアと既存のデバイスを接続しても問題なく利用可能です。この際、転送速度は規格の古い側に依存しますが、今まで使えていたUSB機器が使い物にならなくなるということはありません。
USB 3.2の普及の遅れ
最初のUSB 3標準が公開されて以来、1本のケーブルでデータとビデオ両方の送信が可能になりました。しかし未だにUSB Type-Cコネクタ・ケーブルの利用を前提とするUSB 3.2は普及していないのが現状です。2017年にはUSB-IFはすでにUSB 3.2の技術仕様を公開していました。しかし最新のSnapdragon 855チップセットですらまだUSB 3.2をサポートしていません。 これは主にPC周辺機器のType-Cへの以降が遅れていることが原因だと見られます。
スマートフォンやタブレットなどはType-Cを採用したものが普及しはじめました。しかし、PC用周辺機器は従来のType-AをUSBコネクタとして使っているものが未だに多く見られます。何より、「USBメモリ」という言葉で思い浮かべるのは2つの穴が空いたお馴染みのType-Aコネクタのメディアであると思います。
いつ使えるの?
USB 4をサポートするハードウェアの登場は早くとも2020年後半になると予想されます。しかし、VR機器や8K放送などの高速転送が必要となるコンテンツの盛り上がりによってはUSB4の普及は促進されるかもしれません。
Source: USB-IF, Android authority
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