6月20日にアメリカの日刊新聞 The Wall Street JournalはAppleが一部製品の最終組み立てを中国以外の国で行うようにする可能性があると主要なサプライヤーに伝えていた事を報じました。
また、同紙によるとAppleは移転する場合はiPhoneの全体生産量の3分の1を中国から東南アジア等の国々へ移転すると伝えたようです。
何故移転を検討せざるを得なくなったのでしょうか?それは今年の5月にアメリカが中国からの輸入品にかかる関税を引き上げることを発表したからです。
今回の件に詳しいアナリストらは、関税が実際に引き上げられた場合、iPhoneの製造コストは最大14%増化するのではないかと予想しています。もしコストが14%増加してしまった場合Appleは大きな損失を被る事になるので、それを防ぐための移転計画です。
一方、Apple CEOのティム・クック氏は今回の件について「中国人はアップルの事をターゲットにしていないし、正直に言ってiPhoneの製造コストを引き上げざるを得ないような事が起こるとは全く思っていない。」と楽観的。市場を落ち着かせつつ打てる手は着々と打っているのでしょう。
ブルームバーグによると、iPhoneの大手製造受託先であるFoxconnは、Appleの米国市場内のニーズに応えられる生産能力を中国外で構築する能力を持っているようです。
現にFoxconnの半導体部門チーフのYoung Liu氏は6月始め時点ではiPhoneの1/4を中国以外で生産していると投資家に話しています。
Source:cnet.com
それでも米国には回帰しないだろうなあ。北朝鮮が国を挙げて市場開放すればそちらに雪崩込む?