インドのスマートフォン市場は中華スマホが主流のようです。2019年第1四半期のインド市場における中華スマホの市場シェアは、過去最高の66%に達したことが判明しました。前年同期比で20%増加しています。
またデータ通信量も増加しており、同国のスマートフォンユーザーは他の国よりも早いサイクルで機種変更を行います。これがインドのスマートフォン市場の急速な発展に貢献しています。
インドでは低~中価格帯のスマートフォンが激戦区です。今後もこの傾向は続き、激しい競争が行われるとAssosiate Director(参事)のTarun Pathak氏は分析します。またリサーチ・アナリストのAnshika jain氏は、今後インド市場においてシェアを拡大するために、スマートフォンを販売する実店舗を持つブランドが増えると予想しています。
低~中価格帯のスマートフォンがインドで人気が高いことは、中国メーカーにとってビジネスチャンスです。スマートフォン普及率が低かった事と、近年LTE通信が急速に普及した事が契機となり、2017年ごろからインドは世界で2番目のスマートフォン市場となっています。その流れは現在も継続しております。
インドのスマホ市場で一番シェアを確保しているのはXiaomiです。2019年第1四半期のシェアは29%で、新発売のRadmi Note 7及び Note 7 Proは100万台を突破しました。しかし前年同期と比べると出荷台数は2%減少しています。Xiaomiは今後オフラインでの販売(実店舗運営)に力を入れているので、今後シェアを巻き返せるか注目です。
インドでの中国メーカーのシェア拡大に貢献したのがVivo、Realme、OPPOの急拡大です。Vivoの販売台数は前年同期比119%増、OPPOは前年同期比28%増です。これらの企業が急拡大したことにより、インドでの中華スマホの市場シェアが前年同期比で20%増加しています。
HuaweiはHONOUR 10 LiteやHONOUR View 20、その他のエントリーモデルスマホを販売していましたが、ブランドとしての認知度はトップ10に入っている程度です。
Appleは2017年第3四半期、インドでのiPhone出荷台数を前期と比較して倍増させました。しかし現在はインドでの出荷台数は半減し、苦戦を強いられています。
またMicromax等インド国産スマホメーカーは過去最低のシェアとなりました。コスパ競争での不利や目新しさに乏しい点がシェア減少の一因だと見られています。
インドは経済成長を続けていますが人口の4分の1しかスマホが普及していません。ローエンドスマホを初めて手に入れつつある膨大な農村人口と、ローエンドのスマホでは物足りなくなりつつあるがハイエンドスマホを購入する経済力はまだない中間層の拡大、という事情がインドでの中華スマホの躍進に繋がっています。
Source:Counterpoint
appleは撤退したほうがいいんじゃないかな…高すぎて売れないでしょ