市場調査会社Canalysによって2023年のグローバルタブレット市場出荷台数が公表され、全体では昨年比で約10%出荷台数が減少したことが明らかに。また業界シェアについては、スマートフォン同様にAppleがトップとなり、前年に続いて首位をキープしています。
出荷台数はコロナ禍前の水準に
2023年のタブレット出荷台数は前年比でマイナス約10%と、2021年以降減少が続いていますが、上画像の通り、2020年にコロナ禍を受けて急増しそれが落ち着きを見せているだけで、出荷台数自体は2019年の水準に戻っています。
昨年のホリデーシーズンには、タブレットの旧モデルとスマホの新機種をバンドル販売するなどといったセールスプロモーションが多く行われたそうですが、出荷台数の減少を食い止めるまでにはいかず。
しかし、それにより在庫が捌けたのに加えて、政府機関や商業施設での普及が進んでいることから、今年の出荷台数は回復するとCanalysは見ています。
Amazonの出荷台数が大幅減
2023年出荷台数(万) | 2023年シェア | 2022年出荷台数(万) | 2022年シェア | 前年比 | |
Apple | 5,403.8 | 40% | 6,084.3 | 40.4% | -11% |
Samsung | 2,567.4 | 19% | 2,902.4 | 19.3% | -11.5% |
Lenovo | 931 | 6.9% | 1,155.8 | 7.7% | -19.4% |
Huawei | 830.8 | 6.1% | 628.7 | 4.2% | 32.1% |
Amazon | 779.6 | 5.8% | 1,364.6 | 9.1% | -42.9% |
その他 | 3,012.8 | 22.3% | 2,940 | 19.5% | 2.5% |
合計 | 13,525.4 | 100% | 28,730 | 100% | -10.3% |
業界シェアを見ていくと、1位から順にApple(40%)、サムスン(19%)、Lenovo(6.9%)、Huawei(6.1%)、Amazon(5.8%)となり、Appleが昨年同様トップとなっている一方で、Amazonは3位から5位にランクダウン。
出荷台数でも、同社は前年比マイナス42.9%と、かなり減少しています。また、他メーカーも軒並みマイナス約11~20%と売り上げを落としていますが、トップ5の中では、Huaweiのみが、32.1%の増加と大きな成長を見せています。
第4四半期はHuaweiの成長がより目立つものに
2023年Q4出荷台数(万) | 2023年Q4シェア | 2022年Q4出荷台数(万) | 2022年Q4シェア | 前年比 | |
Apple | 1,480.1 | 39.2% | 1,947.9 | 46.1% | -24% |
Samsung | 681.6 | 18% | 761.2 | 18% | -10.5% |
Huawei | 281.5 | 7.5% | 144.1 | 3.4% | 95.4% |
Lenovo | 268.2 | 7.1% | 233.4 | 5.5% | 14.9% |
Amazon | 200.1 | 5.3% | 356.6 | 8.4% | -43.9% |
その他 | 866.3 | 22.9% | 785.9 | 18.6% | 10.2% |
合計 | 3,777.8 | 100% | 4,229.1 | 100% | -10.7% |
次に四半期別で見ていくと、2023年第4四半期のシェアは順にApple(39.2%)、サムスン(18%)、Huawei(7.5%)、Lenovo(7.1%)、Amazon(5.3%)と、こちらはHuaweiが3位に付けています。
前年比においても、Lenovoが約1.5割出荷台数を伸ばしているのを除いて、他メーカーはマイナスとなっている一方、Huaweiは95.4%増加と躍進。
同社は、昨年の中国スマホ市場で着実にシェアを伸ばしていましたが、それはタブレット市場においても同じのようです。今後の同社の展開に注目ですね。
Source: Canalys
HUAWEIのタブも使ったけど、一般的なタブレットの用途ではGMSって必須じゃないんだよね
まぁ、これならLenovoでええやんってなるのも事実なんだけど